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横浜で台湾式ステージトレーラー野外公演「日輪の翼」 やなぎみわ演出

パラソフィア京都国際現代芸術祭における二条城でのイベント風景(撮影:表恒匡)

パラソフィア京都国際現代芸術祭における二条城でのイベント風景(撮影:表恒匡)

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 横浜赤レンガ倉庫イベント広場(横浜市中区新港1)で6月24日から、KAAT神奈川芸術劇場プロデュースによる野外公演、やなぎみわステージトレーラープロジェクト「日輪の翼」が開催される。

ヨコハマトリエンナーレ2014で披露された移動舞台車

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 KAAT神奈川芸術劇場では、2011年の開館をきっかけに、演出家・現代美術家やなぎみわとの演劇プロジェクトをスタート。今回は第3弾として、台湾の移動舞台車(ステージトレーラー)で芥川賞受賞作家・中上健次原作の「日輪の翼」を上演する。

 移動舞台車は、トレーラーの荷台が舞台となっているステージカー。荷台の背が持ち上がる独自の変形をし、展開すると舞台が出現する。今回の公演では、電飾やミラーボールだけでなく、外部からの照明とプロジェクションを行う複合的な美術装置も導入。外装には全ての異種配合の象徴である翼竜が描かれ、展開すると中上作品に登場する架空の花「夏芙蓉」が現れる。

 同舞台では「日輪の翼」をベースに、同作家の「紀伊物語」の「聖餐」、「千年の愉楽」などからも路地の物語を盛り込み一つの作品に仕上げている。

 演出 ・美術=やなぎみわ、音楽監督=巻上公一、脚本=山﨑なし。劇中では俳優のほか、タップダンサー、ボイス・パフォーマー、サーカス・パフォーマー、ポールダンサー、ギタリスト、和楽アーティストら多彩な出演者たちが登場し、終局のない巡礼に出る。

 やなぎさんは「南方から黒潮にのって漂着したトレーラーは、6月に赤レンガ倉庫を出発し、目的地のない巡礼の旅公演を続けることになる。旅路の先々で翼を開き、夜空の下に、有翼日輪の姿を現して光り輝くとき、ステージの片隅にグラスを置いて中上健次が酒を飲んでくれたら」とコメントしている。

 公演は18時開場、18時30分開演。チケットは前売4,000円、当日4,500円。6月26日まで。

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