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「モーモーラスク」が横浜で販売開始-岩手県大槌町で手づくり

「モーモーラスク」(1袋250円)

「モーモーラスク」(1袋250円)

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 公益社団法人「東日本大震災 雇用・教育・健康 支援機構」(以下「震災機構」、横浜市中区尾上町1)は、岩手県大槌町で運営するコッペパンベーカリー「モーモーハウス」で生産している「モーモーラスク」を、横浜でも販売開始した。

一つ一つ手づくりしている「モーモーハウス」のスタッフ

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 「モーモーハウス」は、岩手県大槌町で町を元気にしようと、震災機構が現地の人材を雇用し2013年2月に運営を始めたベーカリー。岩手県のソウルフードでもあるコッペパンに、あんこ・白玉やナポリタンなどさまざまな具材をその場で挟んで提供する。また、車による仮設住宅への巡回販売も毎日行っている。

 「モーモーハウス」で廃棄となってしまうコッペパンの活用を検討し、試行錯誤の末に誕生したのが「モーモーラスク」。焼いたコッペパンのカットから、塗り、焼き、袋詰めまですべての工程をスタッフが一つ一つ丁寧に行っている。味は「シュガー」、「ガーリック」、「黒糖」の3種類で、1袋250円。小さくやわらかいコッペパンから作られているためサクッとした軽い口当たりが特徴で、5月にはオーブンを増設し周辺のホテルや旅館などにも卸すなど、人気を集めている。

 これを受けて、横浜の本部事務所でも取り扱いを開始したところ、インターネットや口コミで知ったと直接訪れる人が増えているという。

 震災機構理事長の田中潤さんは「被災地支援という背景を抜きにして純粋においしいと言ってくださる方が多く、味には自信を持っている。自分で食べるだけでなく、次はギフトやイベントでも使いたいというお客様も増えてきた。今後は横浜で販路を広げることで、大槌での雇用をさらに増やしていきたい」と話している。

 「モーモーラスク」は震災機構本部の事務所(平日10~13時、14~17時)や横浜スタジアム近くの喫茶店「コーヒーの大学院」(中区相生町1)、シェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)で購入できるほか、震災機構のホームページからも注文できる。この事業で生じた利益はすべて被災地の支援に使われる。

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