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横浜で大槌みらい新聞が「町民が撮ったわたしの宝物」写真展

写真展「大槌の宝箱」の写真を撮影した大槌町民たち

写真展「大槌の宝箱」の写真を撮影した大槌町民たち

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 シェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(横浜市中区相生町3)で3月13日から、東日本大震災で被災した岩手県大槌町の町民が撮影した写真を紹介する写真展「大槌の宝箱」が開催される。主催は「大槌みらい新聞」(岩手県上閉伊郡大槌町)。

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 大槌みらい新聞は、2012年9月に創刊。2011年3月11日の震災後に地域紙「岩手東海新聞」が廃刊し、情報量が少なくなった岩手県・大槌町の復興を後押しするために、JCEJ(日本ジャーナリスト教育センター)の学生インターンが中心となり活動を開始。元地方新聞記者や、大槌町民とともに、紙の新聞とインターネットから地域に密着した情報を発信してきた。

 同年11月以降に町民を対象に開催してきた情報発信のワークショップでは、高齢者の町民たちがデジタルカメラで撮影。参加者から「写真を多くの人たちに見て欲しい」という声が上がり、インターネットのクラウドファンディングサイト「READY FOR?」で開催資金を集め、これまでに大槌町と東京で写真展を行ってきた。今回の写真展では、大槌町の風景や仮設住宅での暮らしなどを伝える作品34点を展示するほか、大槌町などからゲストを招きトークイベントを行う。

 3月13日には、オープニングイベントとして、大槌みらい新聞記者で現地責任者の松本裕樹さんと、東北3県で移動図書館プロジェクトを進めているシャンティ国際ボランティア会の鎌倉幸子さんをゲストに迎え、「トークセッション「大槌の伝え方~『大槌みらい新聞』と『走れ東北!移動図書館プロジェクト』」を開催。

 14日は、映画「槌音」の監督・大久保愉伊さんを迎えたトークと大久保さんによる大槌町の映像を紹介する「大槌の今を映像で伝える」。19日は、元NHK横浜放送局キャスターでフリーアナウンサーの船本由佳さんと、大槌町在住の主婦で大槌みらい新聞スタッフの小澤房子さんによる「お母さん・おばあちゃんが伝える『大槌』」も開催される。

 また、16日・17日には、写真展に出品した大槌町のおばあちゃん2人を交えてお茶を飲みながら談話する「お茶っこの会」、18日は横浜在住のカメラマン・川名マッキーさんによる「『趣味の写塾』写真ワークショップ」も予定。

 大槌みらい新聞の小澤さんは「写真展では、地元のおじいちゃん、おばあちゃんが撮った被災地の『今』を紹介する。写真を撮ることで引きこもりがちな生活から外に目が向けられ、家族との会話も生まれる。辛い経験の中から大切なものを見つけ写していく姿を見てほしい」と話している。

 開催時間は11時~18時(20日は16時まで)。展示は3月20日まで。

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