横浜市は9月10日、文化観光交流拠点「象の鼻テラス」(横浜市中区海岸通1)の運営事業者に、横浜赤レンガ(同区新港1)を選定したと発表した。
象の鼻テラスは、横浜市の開港150周年事業として2009(平成21)年6月、象の鼻パーク内に開館した文化観光交流拠点。アート、パフォーミングアーツ、音楽など多ジャンルの文化プログラムを展開してきた。
新運営事業者の横浜赤レンガが掲げた運営コンセプトは「GOOD BREEZE STATION 海風とにぎわいを街へと運ぶ発着地」。
今回の提案では、象の鼻テラスを「点」から周辺の「線・面」へ、新鮮なにぎわいをダイナミックにつなぐ「回遊ステーション」と位置付ける。「世界に誇れる水際線」の実現に向け、人と文化のエネルギーに満ちた場を創出するとしている。
運営方針として、創造かいわい拠点として培われてきた文化芸術の精神を、より市民に身近な形へと進化させる「創造性の継承」、無料休憩所としての公共性を守り、市民に愛されるサードプレイスとして居心地を高める「滞在性の向上」、海と街をつなぐ結節点として周辺エリアへの回遊を促す「回遊機能の強化」の3点を掲げる。
選考報告では「象の鼻テラスや象の鼻パークにとどまらない水際線全体の回遊性を意識した提案」が水際線全体の魅力向上という公募の趣旨に的確に答えている点や、「創造性をより多くの市民に身近に」という考えに基づく近隣施設と連携した幅広いプログラムが一般利用者のニーズに応えるものとして期待できる点として評価。一方、運営に当たっては「象の鼻パークの歴史や独自性を踏まえるべきという指摘や、カフェや物販で利益を上げることは大変ではないかとの懸念」が示されたという。
横浜赤レンガは2000(平成12)年7月28日に設立。主要株主は三菱商事都市開発。横浜赤レンガ倉庫の運営を手がけ、商業施設の管理・運営やイベントの企画・運営などを行っている。
業務の委託期間は 2027年4月23日から2028年3月31日、契約は単年度ごとで、最大5年間(2032年3月31日まで)の契約更新が可能。対象面積は約600平方メートル。