横浜人形の家(横浜市中区山下町)で9月5日から、開館40周年を記念した「横浜人形の家 建築と記憶」展が開催される。
同館は、国内外の人形1万点余りを収蔵する人形専門博物館。子どもから大人まで楽しめる観光スポットとして知られる。誕生のきっかけは、横浜・元町で真珠店を営んだ大野英子さんが1978(昭和53)年に約2000体の人形コレクションを横浜市に寄贈したことだった。産業貿易センタービル(中区山下町)内でコレクションの一部が公開された後、山下公園と山手地域の都市計画が進む中で現在地への移転が決まり、1986(昭和61)年に「横浜人形の家」が開館した。
建物を設計したのは坂倉建築研究所。コンセプトは「人形たちが住む家」「現実の都市の中の空想のマチ」で、神奈川県下建築コンクール最優秀賞やBCS賞を受賞するなど高い評価を受け、1889(平成元)年に「かながわの建築物100選」、1998(平成10)年に建設省「公共建築100選」にも選定された。その後、増築や大規模改修を経たが、建設当初の構想は現在も受け継がれているという。
同展では、同館の建築そのものに注目し、設計資料や開館当時の記録などから40年の歩みを振り返る。展示は「建築の記録〜人形たちの家」「記録と記憶〜人形たちの家での思い出」の2部で構成。設計図面や、施工・竣工時の写真のほか、開館時のポスター、昭和後期に贈答用として製造された「横浜人形ヨーコ」などを並べる。
会期中は関連イベントとして、設計に携わった関係者らによるトークイベントや、設計担当者の解説を聞きながら館内を巡る建築解説ツアー、学芸員が展示の見どころを解説するギャラリートークなども予定する。
開館時間は9時30分〜17時(最終受け付けは16時30分)。月曜休館(祝日は開館)。料金は、大人(高校生以上)=800円、小中学生=400円、未就学児無料。11月23日まで。