泰生ポーチフロント(横浜市中区相生町2)で9月2日から、無農薬野菜を使ったランチを提供する「おかむら笑店」が始まった。
店を仕切るのは、南区在住の岡村正美さん。重度の障害がある息子を育てる中、特別支援学校を卒業した後の子どもたちの活躍の場が少ない状況を目の当たりにし、「野菜を作って地域で売る」こと考えたことが活動の始まりという。
岡村さんは2023年10月から畑を始め、現在は20平方メートルほどの畑で、農薬を使わずに野菜を育てている。息子も一緒に畑に入ることもあり、収穫した野菜を使ってピクルスやおにぎりなどを作ってきた。
「おかむら笑店」のランチでは、前日に畑で収穫した野菜などを使い、バランスよく野菜を味わえるワンプレートとご飯、具だくさんのみそ汁などを提供する。障害のある子どもを持つ親仲間らも運営に関わる。
ランチを通じて、障害のある本人たちの仕事につながる場をつくることも目的の一つ。岡村さんは「重度の障害があると、来たくても来られない時がある」と話し、今後は現場と家庭を遠隔でつなぐことで、現地に来られない時にもオンラインで参加できる仕組みも目指している。
障害のある人に限らず「ヤングケアラーなど社会に出ることへのハードルを感じる人にとって、自分にできること」を示す一歩になる場にしたい」ともいう。「字が上手でポップを描くのが得意」など、一人一人の個性や得意なことを生かせる場を想定している。
岡村さんが目指すのは、「集い、披露でき、賞賛される」場所。地域の中で、それぞれができることを持ち寄り、認めあえる場を作っていく。
営業日は9月は9日と20日、10月はほぼ毎週水曜。営業時間は11時30分~13時30分(売り切れ次第終了)。料金は800円、コーヒー付き1,000円。