谷川俊太郎さんからの「象の鼻での24の質問」が常設展示されている「象の鼻テラス」(横浜市中区海岸通1)は11月19日、追悼のメッセージと、24の質問の全文をホームページに公開した。
「象の鼻での24の質問」は象の鼻テラスが開館した2009(平成21)年、「スペクタクル展-共振する都市とアート-」の中で、谷川俊太郎さんに「風景を変えるための詩」として依頼。海に面した透明な窓に縦書きの質問が24問並んでいる。
同作品は、谷川さん自身が象の鼻テラスに訪れ、長い時間腰掛けながら窓の外を眺め、質問のかたちで書き下ろしたもの。展覧会では、参加者が質問に答えるイベントも開催されていた。
追悼文では「ふと窓のほうを眺めると、景色の中に浮かぶ言葉に思い馳せることになるでしょう。本作品はいつでもご鑑賞いただけます。作品を通じて、創作に触れていただけましたら幸いです」と記した。
象の鼻テラスの施設長の大越さんは「当時はスタッフだったのでご一緒できなかったのは残念に思うが、今自分ができることは作品を継承して残していくこと」と話し「改めて訪れて、景色と共に質問の自分なりの答えを探していただければ」という。
開館時間は10時~18時。入場無料、年中無休。