横浜市都市整備局都市デザイン室は8月22日、建替え工事を予定する「三井住友銀行横浜支店」(横浜市中区本町2)を107件目の横浜市認定歴史的建造物に認定したと発表した。
中区関内地区の本町通り沿いに位置する同建物は、戦前の銀行建築の中で唯一、現役の銀行店舗として使用されている。市は所有者と協議し、歴史的価値を有する外観と内観の一部を創建当初の姿で保全する方針を定めた。
同建物は1931年に完成し、当時の米国を代表するトローブリッジ・アンド・リヴィングストン建築事務所が設計した。鉄筋コンクリート造2階建て、地下1階の規模で、花崗岩の石張りやイオニア式の大オーダーの列柱など、古典主義建築のスタイルを現代に伝えている。「ハマのウォール街」と呼ばれたかつての本町通りの景観を形成する重要な要素となっており、地域の歴史的な街並みを長年にわたり形作ってきた。
新たな活用に向けた建替え工事は、同年度中の着工を目標に進める。本町通りとベイスターズ通りに面した外壁2面を現位置で復元し、内観の一部も当時の姿で再現する。上層部を道路から後退させてシンプルなデザインとすることで歴史的建造物を引き立て、復元部分の公開やバリアフリー動線の確保を通じて、多くの人が立ち寄りやすいにぎわいのある場所づくりを目指す。