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野毛大道芸とヨコハマ大道芸は秋に延期 芸能の火を守りたい

みなとみらい21地区でも開催されるヨコハマ大道芸(2017年)

みなとみらい21地区でも開催されるヨコハマ大道芸(2017年)

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 4月18日・19日に開催予定の「ヨコハマ大道芸」と同25日・26日に開催予定の「野毛大道芸」は新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、全てのエリアで開催を延期する。

国内の大道芸イベントの先駆け的な存在の野毛大道芸(2018年)

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 野毛大道芸は1986(昭和61)年、地元商店主たちの呼び掛けで野毛地区の活性化を目指したまちおこしとして始まり、全国の大道芸イベントの中でもパイオニア的な存在となっている。開催場所は、野毛坂、野毛本通り、野毛柳通り、福富町西公園、日ノ出桟橋などの野毛エリア。44回目となる今回は、「桔梗ブラザーズ」(ジャグリング)や「日ノ出サンデーズ」(演奏)などの地元横浜のパフォーマーや、初出演となる「片腕のマジシャンHAKU」(マジック)、「空転軌道」(ジャグリング)など32組の参加が予定されていた。

 ヨコハマ大道芸は2006(平成18)年にスタート。例年、野毛大道芸とは1週間ずらして開催され、2週続けて大道芸を見に横浜に足を運ぶファンも多くいる。石川商店街、イセザキ・モール1・2St.、吉田町、みなとみらい21、横浜駅東口など、野毛大道芸と比較すると広いエリアで開催する。2020年は、「シルヴプレ」(パントマイム)や「三雲いおり」(ジャグリング)らレギュラーパフォーマーのほか、みなとみらい21地区では初出場も何組か予定されていた。

 ひたち国際大道芸など近県の大道芸イベントの中止が相次ぐ中、中止ではなく延期を決めた。

 野毛大道芸のアートディレクターの森直実さんは「世界的なサーカス集団『シルク・ドゥ・ソレイユ』が95%の従業員を一時解雇するなど、コロナウイルスが芸能の世界に与えている影響は甚大。中止にする方が楽だが、芸人たちの仕事が多く失われている中、野毛大道芸の中止は避けたい。業界全体の死活問題。芸で生き続けられなくなってしまう。大道芸の火を消したくない」と秋の開催に望みをつなぐ。

 ヨコハマ大道芸の事務局の山村祐子さんは「事態が早く収束して、楽しいパフォーマンスを心から楽しんでもらえたら」と願いを込める。

 ヨコハマ大道芸は9月12日・13日に延期、野毛大道芸は同19日・20日に延期しての開催を予定。実施可能かの判断は夏ごろに再度行う。開催されれば野毛大道芸の秋開催は6年ぶりとなる。

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