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横浜ビールが宮城の蔵元「新澤醸造店」を支援するオークション会

会場となるレストラン「驛の食卓」外観

会場となるレストラン「驛の食卓」外観

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 地ビールを製造販売する横浜ビールは6月11日、ビール醸造所に併設されたレストラン「驛(うまや)の食卓」(横浜市中区住吉町6)でチャリティー・オークション「残響」を開催する。

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 同イベントは、東日本大震災で倒壊した日本酒の蔵元「新澤醸造店」(宮城県大崎市)の復興支援として行われる。

 新澤醸造店は1873年創業の蔵元で、昔ながらの手作りによる酒造りを行ってきた。3月は酒造りの最盛期で、3月11日の当日、同店のタンクには醸造中の醪(もろみ)が眠り、出荷直前の瓶が蔵の天井まで積み上がっていた。震度6弱の地震により5つある蔵のハリが傾き蔵は全壊となった。酒造りを継続するには蔵の再建が必要と専門家に判断されている。

 当日は、新澤醸造店5代目杜氏(とうじ)の新澤巌夫さんを迎えた日本酒オークションを行うほか、着席スタイルで新澤醸造店の日本酒や横浜ビール、地元横浜の食材を使用した料理をビュッフェ形式で提供する。

 オークションには、精米歩合9%の希少な純米大吟醸酒「残響/ Super9」2本が出品され、落札額はすべて新澤さんの蔵の修復費用に充てられる。希望価格は20,000円。

 日本酒の銘柄は、「究極の食中酒」と呼ばれている、女性の繊細さと芯の強さを兼ね合わせた「伯楽星 純米吟醸」(原料米:蔵の華、精米歩合:55%)、飲み飽きしない力強さと心地よい後味をもつ「伯楽星 特別純米」(原料米:山田錦、精米歩合:60%)、キレ味の良い晩酌酒「あたごのまつ 特選辛口」の3種類。横浜ビールは、ピルスナー、ヴァイツェン、アルト、インディアペールエール(IPA)、侍、ピクシー、横浜ホワイト、横浜ラガー、アンバーエールを予定している。

 横浜ビール代表取締役の太田久士さんは「横浜ビールは今回の状況を知り、日本酒とビール、種類は異なりますが同じ醸造家として少しでも早い復興に協力したいと思いました。当日は、杜氏兼専務の新澤巌夫さんもいらっしゃいます。お酒造りのお話などお聞きしながら、新たな『出会い』と『つながり』が生まれる瞬間をぜひご一緒ください」と話す。

 12時スタート(受付は11時30分)。会費は5,000円(うち、2,500円を蔵建て直しの費用として寄付する)。詳細・申込書は横浜ビール「驛の食卓」公式サイトで。

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