京浜急行バス（東京都港区）は、4月下旬に羽田空港と横浜の都心臨海部のみなとみらい21地区、山下公園などを結ぶリムジンバスルートを新設する。開港150周年を迎え、多彩なイベント実施が見込まれるエリアであることから関内・山下地区の観光関連事業者や横浜市の要望に加え実現した。

　新設ルートは、羽田空港から赤レンガ倉庫区間を最短43分で結ぶ。羽田発は8時台から17時台までの12便、みなとみらい21地区は8時台から18時台の13便を乗車定員60名で運行する。所要時間は43分～49分。既存の羽田空港～横浜シティ・エア・ターミナルのルートとは別に新設される。

　停留所は、羽田空港⇔山下ふ頭入口⇔山下公園前⇔大桟橋⇔横浜第二合同庁舎前⇔横浜ロイヤルパークホテル⇔パンパシフィック横浜ベイホテル東急⇔パシフィコ横浜（ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル）⇔赤レンガ倉庫。料金は700円（全停留所一律）。

　みなとみらい地区は観光・デートスポットとして幅広い世代から人気が高いほか、企業の立地も多くビジネス需要も高い。4月末からは、開港150周年を記念した「開国博Y150」などで多くのイベントが開催される。また、2010年に予定されている羽田空港再国際化により韓国や香港など東アジアから横浜へのアクセスが格段に向上、集客増・地域活性化につながるのではないかと事業関係者は期待を寄せている。

　横浜市経済観光局観光交流推進課長の星崎雅代さんは「横浜市もみなとみらい21地区、山下公園付近の交通手段としてルート開設を依頼していた。今後、市としても広報などで集客増に向け、協力していきたい」と話している。