今年12月に開業82周年を迎える老舗ホテルの「ホテルニューグランド」(横浜市中区山下町、TEL 045-681-1841)は1月16日、横浜開港150周年を記念し、初のレトルトカレー「ニューグランド カレー」を販売した。
伝統の味を再現したレトルトカレー「ニューグランド カレー」の特徴は、チキンブイヨンと野菜の旨味をベースに、リンゴ・チャツネ・ココナッツなどを加えた、まろやかな中にも辛味が引き立つ味わい。ビーフ、チキンの2種類。価格はいずれも735円。同ホテル本館1階「ザ・カフェ」で販売している。
ホテルニューグランドは、関東大震災の後、1927年12月に誕生。カレーの歴史は、ホテル初代料理長サリー・ワイルさんがチキンカレーを作ったのが始まり。世界で初めてカレー粉を商品化したといわれるイギリスのクロスアンドブラックウェル社から、同社のカレー粉を使用したカレーライスを作ってほしいと依頼を受けて誕生したといわれる。サリー・ワイルさんは、ホテルニューグランドの初代料理長を20年間にわたり務め、ドリア、ナポリタン、プリンアラモードなどの料理を生み出した。西洋料理を日本に広めたほか、帝国ホテル、ホテルオークラ、東京プリンスホテルなどの総料理長を輩出したことでも知られている。
ホテル総料理長の宇佐神茂さんは「一切添加物を使用せず、カレー通の方々にもご満足いただける味に仕上がっております。開業81年を超えるホテルニューグランド伝統の味を、ご家庭でお気軽にお楽しみください」と話している。