ポートサイドギャラリー最後の展覧会-音と映像の詩的空間

©シルヴィー・ベランジェ

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 ヨコハマポートサイドギャラリー(横浜市神奈川区栄町5、TEL 045-461-3033)は5月31日~7月7日、カナダ・アートシーンを代表する作家シルヴィー・ベランジェさんによるオーディオ/ビデオインスタレーション作品「音とイメージのはざまで」を開催する。

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 カナダケベック州出身のシルヴィー・ベランジェさんは、ニューヨーク州立大学ビジュアル・スタディー部門で教鞭をとり、カナダを中心にアメリカ・ヨーロッパ・アジアと発表の幅を広げている。今回の作品は、2006年夏にパリで制作された新作で、ピアソラのアルゼンチン・タンゴに着想を得たマルチメディア・インスタレーション。ギャラリー内に設置された5つのスピーカーから、各パート別々に録音された音楽が流れ、ミュージシャンの姿が4つの壁に断片的に映し出されるもの。作者によると「タンゴのように、欲望や快楽や苦しみ、生と死の共存が緊張感を生み出している」という。開催は11時~18時。入場無料。月曜・日曜・祝日休廊。

 同ギャラリーは、ポートサイド地区の開発コンセプト「アートとデザイン」のもと三井不動産と相模鉄道が1994年3月に設立し、13年間で90の展覧会を開催した。同地区の開発がほぼ完了したことを受けて、今年7月同展覧会を最後に閉廊する。

 同ギャラリー担当者は「現代美術を親しみやすいものにするために運営してきました。今回で閉廊になるが、最後まで市民の皆様にその良さを理解してもらえる展覧会にしたい」と話している。 

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