随筆集「まちは言葉でできている」(柏書房)の著者で居住支援法人「KOMPOSITION」理事の西本千尋さんのトークイベント「ラボ図書環オーサートークvol.59」が7月11日、ことぶき協働スペース(横浜市中区寿町4)で開催される。主催はNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ。
同書は、都市計画・まちづくりに20年以上取り組んできた西本さんが「妊婦や子ども、障害者、女性、高齢者など、多様な人たちの声は都市計画に届いているのか」という問題に向き合った1冊。
出版のきっかけは、妙蓮寺の書店「本屋・生活綴方」(港北区菊名)で西本さんが発刊していた手作りの「いどうしんぶん」が、文学フリマで編集者の目に止まったこと。
西本さんはかつて、エリアマネジメントの仕事でホームレスの排除を経験したことがあるという。会社やクライアントから「本音は言わないで」という空気を感じ、「排除を前提としたまちづくりに対する違和感を口に出せなかった」と当時を振り返る。
転機は、自身の子育て。ベビーカーで思うように移動できない不自由さを体感し「声が届かない側」になった経験を、住宅確保が難しい人の暮らしを支援する現在の仕事へとつなげた。
戦後横浜の「まちづくり」を担った都市プランナー・田村明さん(1926-2010)から「あなたは『ひらがなのまちづくり』の時代の人」と言葉をかけられたことも記憶に残っているという西本さん。
同書は、第1部=「再開発の言葉」、第2部=「足もとの言葉」の2部構成。トークイベントでは「ひらがなのまちづくり」という言葉も掘り下げる予定。
開催時間は13時30分~15時30分。参加費は1,500円。