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「黄金町バザール」でアーティスト53組が作品展示 日常とアートの関係考える

映像や写真作品を展示する韓国のアーティスト、ユ・ソンジュンさん

映像や写真作品を展示する韓国のアーティスト、ユ・ソンジュンさん

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 黄金町エリア一帯で10月1日から、アートフェスティバル「黄金町バザール 2016-アジア的生活」が開催されている。

人々の「傷」をテーマにした渡辺篤さんの作品

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 黄金町バザールは、京浜急行「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の初音町、黄金町、日ノ出町エリアで2008年にスタート。地域のまちづくりに取り組む「初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会」と「黄金町エリアマネジメントセンター」(中区日ノ出町2)が、高架下のスタジオや周辺の違法風俗店などを改装したアトリエ、既存店舗、屋外などを会場に、アートで街の再生を図るイベントとして共同で開催する。

 9年目となる今年は、日本とアジア5カ国からのゲストアーティスト17組が2カ月間の滞在制作の成果を発表するほか、黄金町で日常的に活動するアーティスト36組も参加。スタジオの一部を公開し、まちを歩きながら楽しめるウインドウ展示を行う。

 展示会場には、京急線高架下の空き地と、新たに公募で空間デザイン案を募集した3つのスタジオ、横浜にぎわい座も追加。また、アートと社会の関係性を捉えなおそうと、地域の人の自宅やオフィスなどのプライベート空間に作品を展示し、その様子をアーティストのユ・ソンジュンさんの写真で紹介する。

 黄金町バザールディレクターの山野真悟さんは「若いアーティストが地域で生活することは歓迎していただいているが、地域の皆さんとアートの距離が縮まったのか、作品そのものに関心を持っていただいてるか知りたかった。日常生活とアートの関係を考えられるものになっていると思う」と話す。

 会期中は、アーティストやディレクター、美術ジャーナリスト、地域住民などによるトークイベントを実施。アーティストと地域の商店主が自身の技術や知識を伝える「まちゼミ」、アーティストの作品やグッズと近郊の人気店のフードが楽しめる「のきさきアートフェア&黄金町パンとコーヒーマルシェ+はつこひ市場」なども開かれる。

 会期は11月6日まで。開場時間は11時~18時30分。会期中有効のパスポートは500円(高校生以下無料)。

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