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「神奈川大学 みなとみらいキャンパス」4月始動 地域に開かれた交流の場に

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 「神奈川大学 みなとみらいキャンパス」(横浜市西区みなとみらい4)が完成、グローバル系3学部(経営学部、外国語学部、国際日本学部)の学生約5,000人が4月から学ぶ。みなとみらい21地区で、総合大学のキャンパス開設は初。

神奈川大学理事長・学長の兼子良夫さん

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 新キャンパスは高さ約100メートル、地上21階、地下1階建て。4~20階には、講義室、講堂、体育施設、研究所などがあるほか、1~3階は地域に開かれた交流拠点「ソーシャルコモンズ」として、学生以外の市民なども利用することができる。

 1階のカフェ「NORTH LINK Coffee & Tea」は、学生と企業をつなぐコミュニティハブとしての機能も果たす。夏には地産地消の食品と、世界の食文化とともに世界のビールも提供するレストラン「The Voyage」のオープンを予定。

 国内外の観光客にむけた「観光ラウンジ」は、国際日本学部の学生が学んだことを生かす場としても活用される。そのほか400人収容の「米田吉盛記念ホール」、外国語での交流を楽しむグローバルラウンジや、3Dプリンタをそなえたラボなどを設置する。

 1階の吹き抜け空間「ナレッジコア」から立体的につながる2・3階の図書室には約20万冊の資料を配下、スマホアプリを利用することでカウンターに立ち寄らずに資料の貸し出しができるシステムを導入する。

 7階の学生ラウンジ「スクルド」は、学食とラウンジを兼ねるほか、21階のトップラウンジにはカフェテリア「LightHouse」を設置。西に富士山、東にスカイツリーが見え、パーティなどの一般利用も可能。国内外の料理を作って学生同士が交流できる「アクティブキッチン」も配置する。

 神奈川大学は、創設者の米田吉盛さんが1928年に29歳で桜木町に創立した「横濱学院」を前身とする。大学理事長兼学長の兼子良夫さんは「創立の地の近くで先進的なエリアに、新たな時代にふさわしい『知の拠点』を開設することは、創立100周年を前に、未来を見据えた発展のため、創立意義を今一度みつめ、よりよき形で社会に貢献するために大きな意義を持つ。『真の実学』を目指すという大学の理念・伝統を踏まえ、地域社会や世界に開かれた大学として人類の未来に貢献できるハードのひとつがこのキャンパス」と話した。

 新キャンパスは、大学本部のある「横浜キャンパス」(神奈川区)と、「湘南ひらつかキャンパス」に続く3つめのキャンパスとなる。今後は2023年に、現在湘南ひらつかキャンパスにある理学部をヨコハマキャンパスに移転し、全てのキャンパスを横浜市内に集結する予定。新キャンパスオープン後、地域への開放時期は感染症の拡大状況により決定する。

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