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横浜美術館で「メアリー・カサット展」 国内35年ぶりの大回顧展

《母の愛撫》1896年頃 油彩、フィラデルフィア美術館蔵 Courtesy of the Philadelphia Museum of Art, Bequest of Aaron E. Carpenter, 1970

《母の愛撫》1896年頃 油彩、フィラデルフィア美術館蔵 Courtesy of the Philadelphia Museum of Art, Bequest of Aaron E. Carpenter, 1970

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で6月25日、「メアリー・カサット展」が開幕した。

エドガー・ドガ《踊りの稽古場にて》

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 印象派を代表するアメリカ人女性画家、メアリー・カサット(1844~1926年)の初期から晩年にいたる画業の全貌を紹介する国内35年ぶりの大回顧展。

 代表作である母子像の名品、カサットが日本の浮世絵版画に感銘を受け女性の日常を主題とする多色刷り銅版画に加え、エドガー・ドガ、ベルト・モリゾなど交流のあった画家たちの作品、カサットが愛した日本の浮世絵版画や屏風絵など約100点を紹介する。

 展示は、第1章「画家としての出発」、第2章「印象派との出会い」、第3章「新しい表現、新しい女性」の3構成。作品は、ボストン美術館から初来日する「桟敷席にて」(1878年)、「眠たい子どもを沐浴させる母親」(1880年)、「バルコニーにて」(1873年)、「浜辺で遊ぶ子どもたち」(1884年)、「タペストリー・フレームに向かうリディア」(1881年頃)、「果実をとろうとする子ども」(1893年)、「青い服を来た少年(No.2)」(1906年)など。

 そのほか、関連イベントとして、カサット研究者で美術史家のナンシー・モウル・マシューズさんのシンポジウム「印象派の広がり」(7月31日)、学芸員によるギャラリートーク(7月8日、8月5日、9月2日)、夜の美術館でアートクルーズ(7月13日、8月27日)なども実施する。

 同展の担当者は「新しい時代の扉を開いた印象派の女性画家メアリー・カサットの大回顧展。女性画家のパイオニアとして生きたカサットの強く、エレガントな人生の魅力にふれていただけたら」としている。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで。9月2日は20時30分まで開館)。木曜休館(8月11日は開館)。チケット(当日)は、一般=1,600円、大学・高校生=1,100円、中学生=600円、小学生以下無料。9月11日まで。

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