横浜みなと博物館で企画展「横浜港ゆかりの船物語展」-記念座談会も

イギリス女王戴冠式に向かう皇太子(現、今上天皇)を乗せた客船「プレジデント・ウィルソン」の大さん橋出港(1953年)

イギリス女王戴冠式に向かう皇太子(現、今上天皇)を乗せた客船「プレジデント・ウィルソン」の大さん橋出港(1953年)

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 帆船日本丸・横浜みなと博物館(西区みなとみらい2)で、企画展「横浜港ゆかりの船物語展 - 黒船からクルーズ客船まで」が開催されている。

横浜名勝 汽船出帆の光景(1930年代)

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 1859年の横浜開港から155年たつ横浜港には、幕末の黒船から現代のクルーズ客船に至るまで多くの船が寄港している。同展では、船内の食事から船の役割などさまざまな写真や関連資料を通じて、豪華客船や貨物船、タンカー、コンテナ船、観光船などの船や、それぞれの船が持つ横浜港との関係について紹介している。

 展示は、横浜港を母港にした初めてのクルーズ客船「飛鳥II」の模型、南極観測船宗谷の後継船として建造された海上自衛隊の初の砕氷艦「ふじ」の模型と進水式記念斧、幕府の役人たちの旺盛な食欲に驚いたと記録されている「合衆国蒸気艦ポーハタン上での正餐(せいさん)『ペリー艦隊日本遠征記』から」、サンフランシスコ航路の花形客船「秩父丸」の1937年4月7日の1等船客のフランス料理を基調とした豪華なディナーメニューの再現(複製) など。

 3月21日には、「横浜港ゆかりの船ぶねを語る」と題して、日本海事史学会副会長の山田廸生さんが記念座談会を開催する。聞き手は横浜みなと博物館副館長の志澤政勝さん。会場は日本丸訓練センター。事前申込制で、申込締切は3月11日。

 志澤さんは「企画展では有名な船から、名は知られないが活躍した船まで、さまざまな横浜港ゆかりの船を時代ごとに紹介する。旅の楽しみは昔も今も食べることにあると思うが、ホテルニューグランドの協力を得て現存するメニューから再現した、客船秩父丸のディナー複製展示もご覧いただければ」と話している。

 会場は横浜みなと博物館特別展示室。開館時間は10時~17時。入館料無料(博物館常設展示室・帆船日本丸は有料)。月曜休館。4月6日まで。

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