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神奈川県民ホールでワーグナー作曲「ワルキューレ」全3幕上演

2012年3月公演ワーグナー作曲の歌劇「タンホイザー」より(撮影:青柳聡)

2012年3月公演ワーグナー作曲の歌劇「タンホイザー」より(撮影:青柳聡)

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 神奈川県民ホール 大ホール(横浜市中区山下町3)で9月14日と15日、ワーグナー作曲の舞台「ワルキューレ」全3幕が上演される。

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 国内外の多彩なオペラ上演を続けている「神奈川県民ホール」と、関西から全国へ独創的なオペラを発信している滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」(滋賀県)は、日本のオペラ界のリーディング・カンパニーである東京二期会オペラ劇場「東京二期会」(東京都渋谷区)を迎えて、共同制作によるオペラ上演を行っている。

 今回はシリーズ第7弾として、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と、新たに日本センチュリー交響楽団(大阪府)が参画し、5者共同制作によりワーグナー作曲「ワルキューレ」を新制作した。同公演は第20回神奈川国際芸術フェスティバルの一環で、上演時間は4時間45分(休憩時間含む)。ドイツ語上演・日本語字幕付。

 リヒャルト・ワーグナーは、ドイツ・ロマン派の劇音楽を代表する作曲家。「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジ-クフリート」「神々の黄昏(たそがれ)」で構成される「ニーベルングの指環」は、ワーグナー自身が台本を手がけた序夜と3日間のための舞台祝祭劇で、4部作完成までに26年を要した大作。中でも今回上演する「ワルキューレ」は、「ワルキューレの騎行」や第3幕幕切れの「魔の炎の音楽」など、ワーグナーの名曲が集まる傑作として知られている。ワルキューレとは、神々の長ヴォータンが神々の世界支配を維持するために、知恵と予言の女神エルダとの間にもうけた9人の娘のこと。

 出演は、ジークムント役=テノールの福井敬さんと望月哲也さん、ヴォータン役=若手バリトンの青山貴さんとグリア・グリムズレイさん、ブリュンヒルデ役=ソプラノの横山恵子さんとデンマーク出身のエヴァ・ヨハンソンさんほか。

 関連企画として、作曲家で東京藝術大学講師・青島広志さんによる名作オペラ講座「ワルキューレの魅力」(9月7日)、「ワルキューレ」公開リハーサルとステージ見学(9月13日)を実施する。

 神奈川県民ホールの名越久美子さんは「今年はワーグナーとヴェルディともに生誕200年という記念の年にあたり、世界各地の歌劇場でワーグナーやヴェルディの作品が上演されている。単独制作では実現が難しいスケールの大きな作品『ワルキューレ』を、これまで培ってきた共同制作チームワークの総力を結集し、神奈川県民ホール、びわ湖ホールの特性を生かした見応えのある舞台をお届けする」と話している。

 両日とも14時開演、18時45分終演。チケットはSS席15,000円、S席12,000円(Sペア22,000円)、A席9,000円、B席7,000円、C席5,000円、D席3,000円、学生(24歳以下)2,000円。問い合わせはチケットかながわ(TEL 045-662-8866)まで。

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