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横浜市民ギャラリーで「ニューアート展NEXT」-気鋭の映像作家2組を紹介

金澤麻由子さんの作品「Sweet Home」(インタラクティブ メディア・インスタレーション、2010年)

金澤麻由子さんの作品「Sweet Home」(インタラクティブ メディア・インスタレーション、2010年)

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 横浜市民ギャラリー(横浜市中区万代町1)で9月28日から、「ニューアート展NEXT 2012 動く絵、描かれる時間:ファンタスマゴリア」が開催されている。

SHIMURAbrosのインスタレーション作品「Trace」から

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 「ニューアート展」は、1964年から毎年開催されてきた「今日の作家展」の流れを汲む企画展で、2006年から開催。2011年に「ニューアート展NEXT」としてリニューアルし、横浜にゆかりのある現代美術作家を紹介している。今年は「映像」をテーマに、金澤麻由子さんとSHIMURAbrosの2組の映像インスタレーションやアニメーションの原画などの作品計13点を展示する。

 金澤さんは1981年神戸生まれ。手描き絵画の魅力を表現メディアを通して引き出す研究と制作活動を行っている。2011年「神戸ビエンナーレ2011アートインコンテナ国際コンペティション」奨励賞、2012年「カワイイ+大賞展」(スパイラルガーデン)グランプリなどを受賞。現在、横浜美術大学ビジュアルデザイン領域専任助手を務める。著書に「てんからのおくりもの」(射水市大島絵本館、2012年)。

 SHIMURAbrosはユカ(1976年横浜生まれ)とケンタロウ(1979年横浜生まれ)による姉弟ユニットで、横浜を拠点に独自に新たな映像装置を創作し、新しい形の映像作品を発表。カンヌおよびベルリン国際映画祭での上映をはじめ、ロンドン、パリ、ウィーン、メルボルンなど、国外にも作品発表の場を広げている。

 10月2日には写真家の港千尋さんを招いた記念レクチャー、6日には金澤さんとSHIMURAbrosによるアーティストトークを開催。7日と14日は、担当学芸員によるギャラリートークを予定している。いずれも14時から、参加費無料。

 担当学芸員の佐藤直子さんは「横浜市民ギャラリーで『映像』をテーマにするのは今回が初めてです。半分以上の作品が新作で、2組の作家のファンの方にはもちろん、ニューアート展の常連の方や初めての方にも、わかりやすく、楽しんでいただける展示です」と話している。

 開館時間は10時~18時(入場は17時45分まで)。入場無料。10月17日まで。

 横浜市民ギャラリーは1964年に桜木町駅前に開設され、74年に現在の横浜市教育文化センター内に移転。教育文化センターの耐震強度が低いことから、2013年3月11日を最後に閉館。建物は2015年度以降に解体する。横浜市民ギャラリーは、2015年度中に横浜市の職員厚生施設だった「いせやま会館」(西区宮崎町26)で、リニューアル・再オープンする予定。

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