西谷で相鉄・JR直通線の起工式-2015年の開業目指す

関係者らによる盛り土への鍬入れが行われた

関係者らによる盛り土への鍬入れが行われた

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 相鉄線とJR線を結ぶ直通線鉄道建設工事の起工式が3月25日、西谷地区センター(横浜市保土ヶ谷区)で行われ、関係者ら約150人が出席した。

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 この直通線は、相鉄線の西谷駅とJR東海道貨物線・横浜羽沢駅(横浜市神奈川区)付近間に約2.7キロの連絡線を新設し、相鉄線とJR線が相互直通運転を行うもの。事業費は約683億円で、整備主体は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)。運行区間は相鉄線海老名駅・湘南台駅~西谷駅~羽沢駅(仮称)~JR新宿方面となる。

 直通線の整備により、広域鉄道ネットワークの形成に加え、横浜駅や既存路線の混雑緩和、乗り換え回数の減少による利便性向上、地域活性化などが期待されている。

 午前10時から行われた起工式では、主催者である鉄道・運輸機構の石川裕己理事長や相模鉄道の沼野惠一代表取締役社長の挨拶に続き、松沢成文県知事や横浜市の林文子市長らが祝辞を述べた。そのほか、起工宣言や出席者らによる鍬入れが行われ、西谷ばやし保存会による祝いの「西谷ばやし」も披露された。

 主催者挨拶では、鉄道・運輸機構の石川裕己理事長は「本路線の整備により、県央部・横浜市西部と東京都心部が乗り換えなしで直接つながることになり、所要時間の短縮など、利用者の利便性向上につながる。工事の安全と地域の環境保全にも、万全を尽くしていきたい」と話した。

 また、相模鉄道の沼野惠一代表取締役社長は「開業はJR直通線の数年後になるが、相鉄線は東急線との相互直通運転も計画されている。この2路線により、新しい鉄道ネットワークが形成されることになり、地域間の連携や活性化が図られることになる。各地域のさらなる発展と、沿線に住まう方々の利便性向上に寄与できるよう、また1日も早くお客様に新しいサービスを提供できるよう、開業に向けて鋭意取り組んでいきたい」と話した。

 開業予定は2015年4月の予定。

 直通線の開通により、相鉄線二俣川駅からJR新宿駅までの所要時間は現行から約15分の短縮が見込まれる(朝ラッシュ時を想定)。運行頻度は朝ラッシュ時間帯が1時間につき4本、その他の時間帯が同2~3本の予定。また、同時に計画が進められている相鉄・東急直通線は2019年の開業が目指されている。

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