北仲スクールが「台湾レポート」-3日連続3会場で無料講座

台湾・台北市の町並み

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 北仲スクール(横浜文化創造都市スクール)は2月26日から28日までの3日間、連続ワークショップ「アートとコミュニティ」を開催する。

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 今回は第1弾として、横浜市立大学の教員と学生によるワークショップ「台湾レポート」を実施。アジアの都市との交流を通じて地区再生における芸術の役割を探り、講座を通して横浜とアジアの都市との長期的な文化交流が始まることを目指す。期間中は同大国際総合科学部の鈴木伸治准教授と鈴木ゼミの学生が参加し、トークショーや分科会、シンポジウムなどさまざまなイベントを行う。

 26日はオープニング・トーク「地区再生のもうひとつの道」として、鈴木准教授と台湾歴史資源経理学会秘書長の丘如華さんが、黄金町と台北市・龍山寺地区のプロジェクトを都市計画の視点から対談形式で語る。

 27日の分科会「台湾からみた黄金町、日本からみた龍山寺剥皮寮」は、昼・夕2回に分けて台湾と日本のゲストが意見交換を行う。参加者は鈴木准教授、丘如華さん、山野真悟さん(NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター事務局長)、五島朋子さん(鳥取大学地域学部附属芸術文化センター准教授)ほか、キュレーターの胡朝聖さんと呉彗貞さん。アーティストの本間純さん、伊東純子さん、陳敬寶さん、周霊芝さん。

 28日は、オフィシャル・シンポジウム「アートとコミュニティ」と題し、黄金町と龍山寺地区におけるまちづくりとアートの関係についてラウンドテーブル・ディスカッションを行う。

 会場は、26日=横浜アーバンラボ(横浜市中区北仲通5)、27日=黄金スタジオ内「試聴室その2」(中区黄金町2)とバザール・コミュニティ(中区日ノ出町2)、28日=BankART Studio NYK(中区海岸通3)。いずれも参加無料。

 3日間のワークショップ終了後、3月1日~7日の期間中にアーティストによるワークショップを予定しており、詳細は26日のオープニング・トークで発表する。

 横浜市立大学准教授の鈴木さんは「コミュニティとアートについて、横浜と台北での実践をもとに話し合い、交流する3日間です。お互いのことを知りながら、自分たちの試みについて考えることで、また新たなアイディアや発想が生み出されるのではないかと思います」と話している。

 横浜市立大学の鈴木准教授と鈴木ゼミ生は、黄金町の地元協議会と協働運営する、安全・安心まちづくりの拠点「Kogane-X Lab.(コガネックスラボ)」開設(2007年6月)に中心的に携わり、その後も地域からの情報発信や集客によるまちのにぎわいの創出、地区活性化を目指す取り組みを行っている。

 北仲スクールは、横浜国立大学、横浜市立大学、東京芸術大学、京都精華大学、神奈川大学、関東学院大学、東海大学が共同運営するサテライトスクール。「都市文化創成」と「都市デザイン」の2部門を柱に、街づくり、美術、映像、演劇、音楽、マンガ、出版などのイベントの企画・ 運営を教育課程に組み込んだワークショップ型の実践教育を展開。2009年10月のプレオープン以来、4月からの正規授業の開始を前に、さまざまな試行授業や市民公開講座、ワークショップなどを行っている。

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