黄金町バザール会場施設がショップやアーティストの活動拠点に

京浜急行高架下のスタジオに出店した「古着屋Sourire」

京浜急行高架下のスタジオに出店した「古着屋Sourire」

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 黄金町バザール実行委員会(横浜市中区日ノ出町2、TEL 045-261-5467)は1月10日、アーティストやデザイナーなどの活動の場として、アートフェスティバル「黄金町バザール」の会場として使用していた施設の貸出しを開始した。

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 「黄金町バザール」は、かつて特殊飲食店が多数営業していた中区初音町、黄金町、日ノ出町周辺を「文化芸術のまち」として再生させようと、地元住民や大学、横浜市などが昨年9月から11月末まで開催したアートイベント。貸し出す施設は、イベント会場として使用した京浜急行高架下のスタジオなど17~83平方メートルの約20室。貸出期間は1月10日より3月末までで、現在も新入居者を募集している。

 施設貸出の公募に応募し、審査を通過した、写真家の関本幸治さん、アーティストグッズと古本の店「バザールバザール」、ヨーロッパ古着のワンピース専門店「古着屋Sourire(スリール)」など14団体が、10日より施設利用を開始した。

 神奈川大学院生の矢口広和さんが改装したスタジオ「ヤグチレジデンス」に入居した関本さんは、光やシチュエーションを精密に作り込んで写真を撮影する神戸出身のアーティスト。「ここは何だか外国な感じ。暗い過去もあるけど頑張ろう、というまちの積極的な感じに興味を持ちました。『アートは分からない』で片付けないで、『何か感じてみよう、見てみよう』としてもらいたい」と話す。

 また、高架下の「日ノ出スタジオ」にレトロ感のある個性的な古着ワンピースを扱う「Sourire」を開店した和田麻衣子さんは「もともと近隣に住んでいましたが、この大岡川沿いの通りを変えて行こうというプロジェクトの趣旨に共感して出店しました」と話している。

 施設の管理は、3月末までは黄金町バザール実行委員会が行い、その後は、設立申請中の街づくり団体「NPO法人黄金町エリアマネージメントセンター」が引き継ぐ予定。

 また、同実行委員会は1月26日、「街とアート」をテーマに日本の現代美術分野で活躍するゲストを招き、シンポジウム「嘘(うそ)のような本当の話」を開催する。パネリストに、美術家で2005年の横浜トリエンナーレ総合ディレクターを務めた川俣正さん、美術ジャーナリストで「BankARTスクール」校長の村田真さん、現代美術の現場を撮り続ける写真家の安齊重男さんを招き、黄金町バザールディレクターの山野真悟さんが司会進行を務める。開催は18時30分から。参加費無料(懇親会参加費=1,000円)。

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