初夏の三溪園で「蛍の夕べ」-淡い光が織りなす幻想的な世界

横浜三溪園「蛍の夕べ」の様子

横浜三溪園「蛍の夕べ」の様子

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)は6月4日より開園時間を延長し、ホタルが観賞できる「蛍の夕べ」を開催する。

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 「蛍の夕べ」は1999年にスタートして以来、毎年多くの観光客が訪れる初夏の恒例イベント。期間中は、園内で羽化した源氏ボタルが淡い光を放ちながら織りなす幻想的な世界を楽しむことができる。

 通常非公開の室町時代の古建築「旧燈明寺本堂(国指定重要文化財)」内部には、金曜・土曜・日曜限定で「ホタルの観察コーナー」を設置。会期中は、虫かごに入ったホタルを間近で鑑賞できるほか、パネルや映像を通してホタルの生態を学ぶことができる。開催時間は18時30分~20時45分。

 ホタルの観賞場所は外苑奥の小川周辺で、待春軒前の水流から寒霞橋奥の滝にかけてのエリア。同時開催として、ハナショウブ圃をはじめ、旧燈明寺三重塔(国指定重要文化財)や鶴翔閣(横浜市指定有形文化財)の建造物のライトアップを実施する。

 三溪園の広報担当の吉川利一さんは「比較的大人向けの催しが多い中で、蛍の夕べはこどもから大人まで幅広い層に人気があるイベントです。蛍だけではなく、三重塔やハナショウブなどのライトアップも楽しめますが、今回は電力事情にともなう節電により範囲や規模を若干抑え、園路の照明も蓄光型に切り替えています。いつもとはちょっと違う省エネ型の夜間イベントとなりますが、ぜひご来場いただければ」と話す。

 イベント開催中の開園時間は9時~21時(入場は20時30分まで)。19時以降は、外苑の一部のエリアのみの公開となる。入園料は大人500円、65歳以上300円、小学生200円。6月12日まで。

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