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横浜美術館で展覧会「石田尚志 渦まく光」 ライブドローイングも

《燃える椅子》2013年、ビデオ、©Takashi Ishida

《燃える椅子》2013年、ビデオ、©Takashi Ishida

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 横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3)で3月28日から、アーティスト・石田尚志さんの展覧会「石田尚志 渦まく光」展が開催されている。

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 現代美術と映像の領域で国内外で注目を集める画家・映像作家の石田尚志さん初の大規模個展。石田さんは、絵画制作のプロセスである「絵を描く」という行為そのものに着目し、それを映像メディアによって作品化している。同展では同作家の初期作から最新作まで約30作品80余点を通じて、約20年の創作活動の軌跡をたどる。

 石田さんは、2006年から2007年の間に横浜美術館で4カ月にわたる滞在制作を実施。そこで生み出された「海の壁ー生成する庭」「海の映画」の2作品は、世界15カ国、30カ所以上の展覧会・国際映画祭で展示・上映され、同作家の代表作となっている。

 「横浜美術館で完成した作品『海の壁』は、横浜から船出し、さまざまな国を巡り横浜に帰ってきた。作家活動の大きな出発点となった横浜美術館で、このような個展を開くことができ大変うれしい。ライブドローイングでは、『美術館は生きている場所』だと確認できるようなパフォーマンスを届けたい」と石田さん。

 展示構成は、第1章=「絵巻」、第2章=「音楽」、第3章=「身体」、第4章=「部屋と窓」。作品は、「色の波の絵巻」(2010年/ビデオ)、「海坂の絵巻」(2007年/ビデオインスタレーション)、「フーガの技法(原画)」(2001年/インク・鉛筆、紙)、「浜の絵」(2011年/ビデオ)、「海の壁ー生成する庭」(2007年/ビデオインスタレーション)、「燃える椅子」(2013年/ビデオ)など。

 関連イベントは、同展で展示されない作品も含めた作家の映像作品の上映&トーク(4月19日・26日)、美術館前広場を舞台にしたライブドローイング「横浜絵巻」(5月5日)、石田尚志ワークショップ「映像の光」(5月2日)、子どもの日ワークショップ「動く絵をつくろう!」(5月5日)など。

 同館主任学芸員の松永真太郎さんは「今回の展示は4つのテーマを基調とする設定で、広い展示空間から石田さんの20年余のぶれることのないテーマ性が見えてくると思う。会期中に行われる作家自身によるパフォーマンスや上映・トークを通して、展示のみでは網羅できない石田さんの芸術、独創性をご覧いただきたい」と話している。

 開館時間は10時~18時(入場は閉館30分前まで)。観覧料(当日)は一般=1,500円、高校・大学生=900円、中学生=600円、小学生以下無料。木曜休館。5月31日まで。

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