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関内で東北の日本酒を楽しむ「復興キッチン」-被災3県の銘酒を提供

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 関内で1月23日、東日本大震災の被災地の食材を楽しむボランティア交流イベント「復興キッチンVol.4~復興バルで東北を応援~」が開催される。

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 「食べる復興支援」をコンセプトにした同イベントでは、東北の食材を神奈川の料理人が調理。4回目となる今回は、「もっきり」と呼ばれる東北の立ち飲みをテーマに、岩手県・宮城県・福島県の銘柄各3種の日本酒と、東北の水産加工品をつまみとして用意する。参加者は生産県ごとに分かれた試飲テーブルを周り、それぞれの日本酒の震災にまつわるエピソードを知ることができる。主催はNPO法人「かながわ311ネットワーク」。

 提供する日本酒は、岩手県の「浜娘」(大槌町 赤武酒造)、「浜千鳥」(釜石市 浜千鳥)、「酔仙」(陸前高田市 酔仙酒造)、宮城県の 「男山」(気仙沼市 男山本店)、「船尾灯」(気仙沼市 角星)、「日高見」(石巻市 平考酒造)、福島県の「磐城寿」(浪江町 鈴木酒造店)、「又兵衛」(いわき市 四家酒造店)、「会津中将」(会津若松市 鶴乃江酒造)の合計9種類。

 福島県浪江町の鈴木商店がつくる「磐城寿」は、現在も立入禁止区域である東京電力福島第一原発から約6キロの地区にあった酒蔵が津波で流された後、残っていた酵母を基に山形県でつくっている日本酒。関東圏では手に入りにくい東北沿岸部の銘柄を楽しむことができる。

 かながわ311ネットワーク理事長の伊藤朋子さんは「直接被災した蔵元も、風評被害に悩む蔵元も、皆懸命に頑張っている。お酒と共に、それぞれのストーリーをお届けしたい」と話す。

 会場はシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(横浜市中区相生町3)。開催時間は19時~21時(18時30分開場)。参加費は3,000円。20歳以上限定。申し込み・お問い合わせは「かながわ311ネットワーク」ホームページから。

 かながわ311ネットワークでは、2011年3月から被災した一時避難者の支援や、被災地へのボランティアバス運行などをサポートしてきたボランティア有志たちが2013年10月に設立した非営利団体。東北の素材でつくった料理を楽しむ「復興キッチン」やチャリティー販売会、被災地の今を知る勉強会の開催などのイベントを行っている。

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