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そごう美術館で籔内佐斗司展「やまとぢから」-せんとくん登場も

《竜宮童子》(部分)2010年

《竜宮童子》(部分)2010年

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 そごう横浜店・6階の「そごう美術館」(横浜市西区高島2)で、2014年1月1日から「籔内佐斗司展 やまとぢから」が開催される。

仮面舞踏団「平成伎楽団」

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 日本古来の生命観と仏教的世界観を創作の根幹に置く彫刻家・籔内佐斗司(やぶうちさとし)さんの展覧会。籔内さんは、ユーモアあふれる童子をテーマに、あらゆる事物の背景にある「たましい」「気」「エネルギー」を表現した作品を30年以上にわたり手がけている。

 同展では、「第1部 こころとからだ」、「第2部 平成伎楽団」、「第3部 伝世古~文化財保護への取組~」の3部構成で、籔内さんの多彩な作品約110点を紹介する。

 展示作品は、第1部=みちのく福興し童子、守銭童子、竜宮童子、薔薇童子、出陣童子、走る童子、大勝ち虫童子、大うつせみ童子、不動童子、御造酒童子、囲碁童子。第2部=せんとくん、阿修羅童子、小天狗、悟空、魔王、まりおねっと童子。第3部=観音菩薩立像、阿弥陀如来立像、東京国立博物館 法隆寺献納伎楽面、など。

 関連イベントとして、籔内さんがプロデュースする「平成伎楽団」のパフォーマンス(1日)、籔内さんのギャラリートーク&サイン会(4日、11日、18日)を実施。1日と3日には、奈良県の平城遷都1300年祭公式キャラクター「せんとくん」も登場する。

 そごう美術館の担当者は「せんとくんで一躍名前が知られた籔内佐斗司の制作を振り返る展覧会。公共空間に設置された作品は日本全国約100カ所にものぼり、籔内の彫刻は多くの人々に親しまれている。作品の奥底に流れる『やまとぢから』を感じ取っていただければ」と話している。

 開館時間は10時~20時(最終日は17時閉館、入館は閉館30分前まで)。入館料(当日)は大人1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料。2014年1月22日まで。

 籔内さんは大阪出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了。同大学院保存修復研究室で仏像の古典技法と保存修復の研究に従事した経験をもとに、檜・漆・顔料などを素材とする独自の制作技法を開発し、童子や生き物をテーマにした木彫作品を発表してきた。2004年からは、東京藝術大学大学院文化財保存学の教授として、文化財保護の人材育成と仏像修復に携わっている。

 近年では、マスコットキャラクター「せんとくん」のデザインを担当するほか、舞台芸術のプロデュース、「せんとくん」の応援団として仮面舞踏団「平成伎楽団」を結成するなど活動の幅を広げている。

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