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YCCで「小沢剛 高木正勝 アフリカを行く」展-野口英世自筆の油絵も

高木正勝展「うたがき」の様子

高木正勝展「うたがき」の様子

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 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は6月1日から3日に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に合わせ、ヨコハマ創造都市センター(横浜市中区本町6)で展覧会「小沢剛 高木正勝 アフリカを行く」を開催している。

現代美術家の小沢剛さんと作品「帰って来たDr.N」

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 同展は、日本とアフリカをつなぐ2人の日本人アーティストによるアート展。現代美術家の小沢剛さんと、映像作家で音楽家の高木正勝さんがアフリカを訪れ、そこで得た体験や情報をもとに創作した作品を紹介する。

 小沢さんは、約100年前に黄熱病の研究のためガーナに渡った野口英世博士に着目し、野口の生涯や足跡に独特の解釈とフィクションを交えながら生み出した架空の人物「Dr.N」の物語を、インスタレーション作品「帰って来たDr.N」として発表。現地の看板絵師4人との協働により制作された8枚の看板絵、アフリカでつくった音楽、野口博士自筆の油絵5点を展示する。

 小沢さんは「アフリカの現地に飛んだ僕を待っていたのは、想像を超える出会いの連続。映像作品の音楽のコーラス部分には、野口の故郷・会津の高校の合唱部の声が入っている。時空を超えて、野口英世が生きた時代と僕らの生きる時代をつなげられたら」と話している。

 一方、高木さんは「うたがき」と題して、エチオピアへの訪問をもとに制作した映像インスタレーションを展示。エチオピアの人々、子どもたちの夢や希望、祈りをテーマにつくられた複数面投影による独創的な作品で、高木さんは「エチオピアで撮影した人や景色を絵を描くような感覚でコンピューター加工した。手や髪といったひとつひとつの動きがすべて歌ったり、踊ったりしている。そんな世界が伝わったらうれしい」と語る。

 会期中は、地下1階スペースでアフリカ映画の特別上映会「アフリカ人の描くアフリカ」を同時開催。過去に日本で上映され、好評を博した作品を中心に、長短編合わせて約30本のアフリカ映画とドキュメンタリーを上映する。

 会場はヨコハマ創造都市センター(1階ホール、3階スペース、地下1階スペース)。開催時間は11時~19時(映画上映会は日程による)。入場無料。6月9日まで。

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