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横浜で「はだしのゲンが見たヒロシマ」上映会ー日本語・英語字幕つきも

作品「はだしのゲンが見たヒロシマ」より©2011 シグロ、トモコーポレーション

作品「はだしのゲンが見たヒロシマ」より©2011 シグロ、トモコーポレーション

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 横浜市社会福祉センター(横浜市中区桜木町1)で2月3日、ドキュメンタリー映画「はだしのゲンが見たヒロシマ」横浜自主上映会が行われる。

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 作品「はだしのゲンが見たヒロシマ」(2011年製作/77分/石田優子監督)は、原爆投下後の広島をたくましく生き抜く少年たちを描いた人気マンガ「はだしのゲン」の作者で、昨年12月19日に73歳で亡くなった漫画家・中沢啓治さんを追ったドキュメンタリー映画。広島市内の思い出の地を巡りながら戦争と原爆について語る中沢さんの姿を記録している。

 上映は10時、12時、14時の3回。各回の上映後には、昨年5月に広島の「横川シネマ」での上映会の際に行われた中沢さんと若者とのトークイベントの様子を記録した映像を公開する。12時の回は英語字幕版、14時の回は日本語字幕版を上映。14時の回の上映後は石田監督、主催者、参加者による手話通訳つき座談会を予定している。

 会場には「はだしのゲン」の10数カ国語の翻訳版見本、核廃絶関連映画の予告編、世界の核被害者の写真、国際的な動向の情報など、世界の過去と現在を知ることができる教育的な資料も展示される。

 同上映会は、核廃絶と平和文化の育成には市民が意識を高めることが必要と考える有志による「はだしのゲンが見たヒロシマ 自主上映実行委員会」が主催。共催は神奈川県原爆被災者の会二世支部。

 同委員会の明恒次郎さんは「中沢さんの遺志を力強く継承していくこと、これが核廃絶と平和文化発展の大きな要素になる。中沢さんの訴えを市民として記憶し、共有し、広めたい。上映や展示を通じて3月4日と5日に開かれる『核の非人道性に関するオスロ会議』に市民が関心を高めるきっかけにもなってほしい」と話している。

 また、石田監督は「家族を亡くされるというつらい体験をしている中沢さんですが、落ち込んではいけない、カラ元気でも前を向いて歩いていかなくてはと訴えていた。戦後を力強く生き抜いた中沢さんの姿を、映画を通して見てほしい。また、作品に託されたたくさんの平和へのメッセージを改めて振り返る機会になれば」と話している。

 参加希望者はantinuke.film@gmail.comに、姓名、参加人数、連絡先メールアドレスを記載の上、希望の回を連絡。参加費は大人1,000円、学生500円、小中学生以下無料。

 同委員会の前身は、2012年4月のドキュメンタリー映画「核の傷」上映会のために集まった有志による「核の傷」自主上映推進委員会。「核の傷」は、自身も広島への原爆投下で被爆し、終戦後は医師として被爆について啓蒙を続けている肥田舜太郎さんを追った映画。

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