横浜中華街全域で「関帝誕」-巨大からくり人形「将軍組」も

横浜中華街「関帝廟」

横浜中華街「関帝廟」

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 横浜中華街の関帝廟(横浜市中区山下町140)と中華街全域で8月11日、三国志で名を知られる中国の武将・関羽の誕生を祝う祭り「関帝誕」が行われる。

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 関帝誕は、関帝廟(かんていびょう)の主神「関聖帝君」の誕生日(中国の旧暦6月24日)に毎年行われる恒例行事で、横浜中華街では街をあげて年に一度の祭事を行っている。関聖帝君は、西暦160年頃に実在した中国の名武将「関羽様」を神格化したもので、信義を重んじた人柄から商売繁盛の神様として世界中でまつられている。

 イベントでは午前中に神殿内で拝神儀式が執り行われ(一般非公開)、17時より約200人による中華街全域約1.5キロメートルを練り歩く神輿巡行パレードを実施する。パレードには、関羽様のご神体を乗せた中国式の神輿(みこし)を中心に、獅子舞や龍舞、中国舞踊、京劇など中国伝統芸能のパフォーマンスが加わる。

 注目は、背の高さが全長2メートル以上の巨大からくり人形「将軍組」のパレード参加。「将軍組」とは、関羽様の息子にあたる「関平(かんぺい)」と家来の「周倉(しゅうそう)」、媽祖廟(まそびょう)で媽祖様を守る「順風耳(じゅんぷうじ)」と「千里眼(せんりがん)」の4人。順風耳将軍は、いかなることも聞き分けられる「耳をもつ鬼神」(別名赤鬼)、千里眼将軍は、千里先まで見渡せる「眼を持つ鬼神」(別名緑鬼)と呼ばれ親しまれている。

 関帝廟は「関帝誕のパレードは、1910年ころ中華街で実際に行われていたという記録を再現したもの。地元民の皆さんが身にまとう『白装束に黄色の帯』という独特な衣装も、当時の写真を元に復元したものです」としている。

 開催時間は、拝神儀式=11時~12時、神輿巡行パレード=17時~20時。雨天中止。

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