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横浜発、陸前高田市と大船渡市への支援を考えるバスツアー

陸前高田市の高田松原の一本松(9月末撮影)

陸前高田市の高田松原の一本松(9月末撮影)

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 神奈川県、神奈川県社会福祉協議会、神奈川災害ボランティアネットワークの3者は、NPO法人陸前高田市支援連絡協議会AidTAKATAと連携し、東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市と大船渡市を訪れるバスツアーを開催する。

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 同ツアーは、3者が、神奈川県のボランティアを被災地・被災者につなげることを目的に取り組んでいる「かながわ東日本大震災ボランティアステーション」事業の一環で、震災から8カ月たった被災地で生活する被災者の生の声を直接聞くことで、被災地の現状と復興の進捗状況を自分の目で確認し、今後の継続的な支援を考えることを目的に企画された。

 ツアーは、11月25日夜に横浜をバスで出発し、翌26日朝、陸前高田市の被災した市街地を見学後に、気仙大工左官の優れた建築技法を後世に伝えるために建設された気仙大工左官伝承館で、開局準備中の「陸前高田災害FM」やAidTAKATAの現地スタッフなどの被災市民の話を聞き、今後の支援を考えるミニワークショップを実施する。

 午後は大船渡市に移動し、岩手県立高田高等学校の生徒や教員との意見交換や、銘菓「かもめの玉子」で知られる「さいとう製菓」の工場訪問などを予定している。その後、陸前高田市にある天然温泉「黒崎仙峡温泉」で参加者同士の振り返りと、今後の神奈川からの継続的な支援についてのディスカッションを行う。

 ツアーは、横浜を25日22時に出発し車内泊、26日終日活動し、翌27日6時に横浜に戻る。池袋からの乗車・下車も可能。募集条件は、18歳以上の健康な方で、継続的な支援活動に関わりたい方。23日の14時から横浜で開催される事前説明会に参加できる方。参加費は10,000円(26日の昼食、夕食代、温泉利用料含む)。募集人数は30人。応募締切は17日。

 ツアーを企画したAidTAKATAの粟飯原匡伸さんは「被災者の『いま』を知ると同時に、被災者と親睦を深めることで、風化から孤独感を感じている被災者のこころのケアに努めることを目的に、継続的な支援の第一歩とすることを目指します。活動内容は、肉体作業的なボランティアではなく、被災地の現状認識、被災現場での勉強会、具体的支援の創出となります。特に、今まで被災地に足を運べずにいた若い人たちに参加してほしい」と話している。

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