馬車道で映画「すべてが許される」-カンヌ国際映画祭受賞作品

作品「すべてが許される」より(ミア・ハンセン=ラブ監督)

作品「すべてが許される」より(ミア・ハンセン=ラブ監督)

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 東京芸術大学馬車道校舎(横浜市中区本町4)で7月24日、カンヌ国際映画祭でルイ・デリュック賞を受賞した作品「すべてが許される」が公開される。

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 フランス政府の公式機関「日仏学院」の横浜日仏学院シネクラブによる映画会で、今回は「女性監督特集」として2回シリーズで上映する。第1回目はミア・ハンセン=ラブ監督の「すべてが許される」(フランス=オーストリア合作、2006年)を紹介。

 ミア・ハンセン=ラブさんは、フランス映画祭2010に来日した若手フランス人女性監督。日本では今年、家族の悲劇と再出発を描いた作品「あの夏の子供たち」が公開され話題を呼んだ。今回上映する「すべてが許される」は監督の処女長編作品で、仕事をせず不規則な生活を送る父親のもとを離れた娘の成長が、みずみずしさを兼ね備えた古典的なスタイルで描かれている。

 当日は上映後、映画評論家の大寺眞輔さんによる講演が行われる。開催時間は18時~21時。入場料は一般1,200円。

 横浜日仏学院の佐野未帆さんは「ミア・ハンセン=ラブ監督は、2006年に処女長編作品を撮ったばかりの80年代生まれの若い世代で、これからの仏映画界を担っていく期待の女性監督。これまでに撮った2作品はいずれも、家族の中における傷つきやすい大人たちの繊細さと、成長していく子供たちへ向けられた彼らの愛情を丁寧に描いています。上映される機会の少ない作品ですので、ぜひ会場に足を運んでスクリーンでご覧になっていただければと思います」と話す。

 2回目の上映は9月11日。アニエス・ヴァルダ監督の「5時から7時までのクレオ」(フランス、1962年)を紹介する。問い合わせは横浜日仏学院(TEL 045-201-1514)まで。

 日仏学院は語学学校、文化センター、情報発信基地の要素をもつ「日本の中のフランス」として、美術館やギャラリー、近隣のレストラン、大学などをパートナーに、展覧会や講演会、映画の上映、ワインセミナー、料理教室などさまざまなイベントを内外で開催。横浜日仏学院(横浜市中区尾上町5)の語学学校では、20人の教師が60のクラスで授業を行っている。

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