横浜駅西口に飲食ビル「クレイン ヨコハマ」-小泉アトリエ設計

「CRANE YOKOHAMA」正面外観

「CRANE YOKOHAMA」正面外観

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 横浜駅きた西口の新田間川沿いに、飲食店の複合ビル「CRANE YOKOHAMA(クレイン ヨコハマ)」(横浜市神奈川区鶴屋町2)が9月5日、グランドオープンした。

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 同ビルは、横浜駅きた西口駅前、新田間川の対岸に新しく建てられた飲食テナントビルで、建築面積431.72平方メートル、延床面積3315.97平方メートルの鉄骨造、地下1階・地上8階建。5日には、すでに先行オープンしていた一部店舗に加えて各店舗が営業を開始し、オープンセレモニーが行われた。

 1階にスパニッシュイタリアン「THE RIGORETTO ocean club」、2階には同ビルを建て直す前から店を構えていたカクテルホール「ロマンス」と、餃子ともつ鍋の専門店「博多餃子舎603」、3階には横浜中華街の人気店「四川料理 京華褸」と、九州の軍鶏・黒豚料理「芋蔵」、4階には焼肉店「Beef Kitchen」と、魚河岸居酒屋「吉今」、5階にダイニング&バー「蒼の風 / Hana」、6階に創作ダイニング「点」、7階にライブハウス「KENTO’S」(9月25日オープン)、8階に新日本様式料理店「KICHIRI」の合計11店舗が展開する。

 同ビルの建築設計を手がけたのは、クリエーター拠点「本町ビル シゴカイ」(中区本町5)に事務所を構え、今年6月2日にオープンした「象の鼻パーク」の設計を行った「小泉アトリエ」。

 同ビルは、ビルの外側を壁で覆わずにパネルをランダムに配置したユニークなデザインで、ビルの内と外から相互に見通すことができる。夜になるとライトアップされた光がパネルの隙間から浮かび上がり、6層の光のスクリーンが出現。また、8階の「KICHIRI」店内からは、目前の首都高速道路上を通過する車のヘッドライトが映し出すサークル状の光を見ることができる。

 小泉アトリエを主宰する小泉雅生さんは「ビルの外から中が見えることで安心して入ることができ、開放的な空間になるように意識しました。夜はやわらかな光で街をライトアップし、その光は川の水面に反射して落ち着いた雰囲気を出します。建築は、それによってその場所の人の流れが変わるのが醍醐味。象の鼻パークもそうでしたが、建築によってエリア全体、街全体が変わっていくような設計ができればと思いデザインしました」と話している。

 建物名は、鶴屋町の「鶴」を英語で意味する「CRANE」に由来している。

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