横浜市内母子家庭世帯に「面接用スーツ無料レンタル」サービス

実際に利用されるスーツ(左は、母子就労支援員の平岡智美さん)

実際に利用されるスーツ(左は、母子就労支援員の平岡智美さん)

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 横浜市母子家庭等就業・自立支援センター(横浜市中区常盤町3、TEL 045-227-6337)は6月より、横浜市内在住の母子家庭のお母さんを対象に「面接用スーツ無料レンタル」を実施している。

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 横浜市母子家庭等就業・自立支援センターでは、現在5人の母子就労支援員が横浜市内18区の「福祉保健センターこども家庭(障害)支援課」窓口で、おもに児童扶養手当を受給している母子家庭の母を対象に就労相談業務を行っている。今回の「面接用スーツ無料レンタル」事業は、就職面接を控えた母からの「面接にはどのような服装で行けばよいのか」という相談の声から。母子家庭の生活現状を思い、利用頻度の少ないスーツの購入を勧めることにためらいを感じていた就労支援員の間で話し合いが行われ、第一印象が大切な面接の場でスーツを着用してもらうことで、早期就職に少しでもつながればと企画された。

 同サービス対象者は、横浜市母子家庭等就業・自立支援センターで就労相談を受けている横浜市内在住の母子家庭の母。

 レンタル方法は、同センターに電話連絡し、スーツサイズと貸出期間を予約。利用後はクリーニングして同センターに返却する。貸出期間は8日間で、サイズは9号・11号・13号の3サイズ。問い合わせ時間は、9時~17時(土日祝日を除く)。

 レンタル開始後、実際に利用者より「面接でより気持ちが引き締まり、心構えができた」など、喜びの声が寄せられているという。

 同センターは、今後も利用者のニーズに合わせた柔軟な対応を心掛け、ビジネスマナーなどの実践的な講座やマネープランも視野に入れて仕事を考えるライフプラン講座などを開催することで、就労経験が少ない人にも就職へのチャンスが広がり、子どもと安心した生活を営めるようになって欲しいと考えている。

 同センターの母子就労支援員の平岡智美さんは「履歴書ももちろん大切ですが、多くの就職希望者がいる中で、『ひと対ひと』の面接の場では、第一印象はやはり重要なポイントのひとつ。レンタルスーツを心構えの一つとしてご利用いただき、最終的に仕事につなげてもらえれば嬉しい」と話す。

 横浜市母子家庭等就業・自立支援センターでは横浜市から委託を受け、厚労省認可のもと母子家庭の母などを対象とした求人情報の提供や職業紹介事業も行っている(登録手数料無料)。

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