プレスリリース

ケイデンス、エージェンティックなチップおよびシステム設計を革新するドメイン特化型AIモデル・ポートフォリオ「Maestro」を発表

リリース発行企業:日本ケイデンス・デザイン・システムズ社

情報提供:

要旨:
- Cadence Maestroポートフォリオは、エージェンティックなチップおよびシステム設計を支援するために専用設計された、ドメイン特化型AIモデルを提供します
- 垂直統合された強化学習環境により、Cadence Maestroモデル、Cadence AI Super Agent、実績あるケイデンスのEDAおよびSDAツールを連携させ、エンジニアリング成果を継続的に向上させ、市場投入の迅速化を推進します
- 設計ワークフローの初期結果では、汎用基盤モデルと比較して、最大30%の品質向上と最大5倍のトークン効率を実現しています
- セキュアなアーキテクチャにより、ドメイン特化型Maestroモデル、最先端のフロンティアモデル、オープンウェイトモデルを最適に組み合わせ、クラウドおよび顧客が管理するオンプレミス環境への導入を可能にします

ケイデンス(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、Nasdaq:CDNS)は、10月26日(米国時間)、半導体およびシステム設計のワークフロー全体でCadence(R) AI Super Agentを支えるMaestro(TM) AI Model Portfolioを発表しました。これらのモデルを、強化学習(RL)ループおよび実績ある電子設計自動化(EDA)/システム設計自動化(SDA)ツールと統合することで、ケイデンスは、設計成果の向上、市場投入までの時間短縮、さらに再帰的な自己改善による継続的なパフォーマンス向上を実現する、緊密に統合されたエージェンティック・エンジニアリング・プラットフォームを提供します。

Maestroテクノロジーは、卓越したドメイン特化型のインテリジェンスと専門知識を、お客様が安心してイノベーションを推進するために必要なコントロール、選択肢、柔軟性と組み合わせた、ケイデンスが管理するセキュアなプラットフォームを提供します。
Maestroポートフォリオは、複数のモデルサイズとアーキテクチャに対応し、ドメイン特化型の事後学習済み大規模言語モデル(LLM)、学習済み意思決定モデル、自己改善型のエージェントスキルを組み合わせています。
Maestroポートフォリオは、AuraStack(TM)、ChipStack(TM)、InnoStack(TM)、ViraStack(TM) AI Super Agentを含むCadence AI Super Agentに加え、実績あるEDAおよびSDAツール、強化学習と統合されています。フロンティアモデル、オープンウェイトモデル、ドメイン特化型モデルを最適に組み合わせることで、クラウドおよびオンプレミス環境にわたる複雑なエンジニアリングワークフローに、専門性の高いインテリジェンスをもたらします。

ケイデンス コメント
Anirudh Devgan (president and CEO)
「複雑なエンジニアリングタスクに革新をもたらすには、深いドメイン特化型インテリジェンスが不可欠です。ドメイン特化型モデルで構成されるMaestroポートフォリオと、最先端のフロンティアモデルおよびオープンウェイトモデルを組み合わせることで、AI Super AgentがケイデンスのEDAおよびSDAツールを卓越した能力と効率性で活用し、チップおよびシステム設計に変革をもたらすことが可能になります。」

NVIDIA社 コメント
Tim Costa氏(vice president and general manager of industrial and computational engineering)
「エージェンティックなチップ設計には、設計コンテンツを生成し、トレードオフを評価し、検証済みのエンジニアリング結果から学習できるAIが必要です。ケイデンスとの協業により、NVIDIA Nemotron、OpenShell、そしてエンジニアリングに関する深い専門知識をMaestroのドメイン特化型モデルと組み合わせます。EDAツールおよび決定論的ソルバーからのフィードバックに基づいて強化学習を行うことで、エージェントの成果がエンジニアリング上の目標や制約をどの程度満たしているかに基づき、より適切な設計判断を行えるようエージェントを学習させることができます。」

株式会社ソシオネクスト コメント
吉田 久人氏 (代表取締役社長 兼 COO)
「当社では、ケイデンスのInnoStack AI Super Agentを実際の設計環境に導入しています。エージェンティックAIと、物理設計向けの高度なEDAツールを組み合わせることで、設計品質を維持しながら、全体として最大5倍の生産性向上を見込んでいます。Maestroポートフォリオは、設計プロセス全体のさらなる効率化を推進する次のステップになると考えています。」

Silicon Labs社コメント
Garima Sharda氏(vice president of engineering)
「超低消費電力デバイスの実現には、複数の技術分野にわたるイノベーションが必要です。エージェンティックAIは、低消費電力化に向けた新たな可能性を切り拓きます。ChipStack AI Super Agentの一部としてCadence Verisium Debugを活用することで、当社のエンジニアリングチームは、プリシリコンの低消費電力検証における根本原因解析とエンドツーエンドのデバッグを高速化しました。ケイデンスのMaestroドメイン特化型モデルを通じて、さらなる効果が得られることを期待しています。」

エンジニアリングAIのための自己改善型学習環境
初期結果では、汎用基盤モデルと比較して、結果の品質が最大30%向上し、トークン効率が最大5倍向上することが示されています。これらの成果は、ケイデンスのドメイン知識、厳選されたエンジニアリングデータセット、AI Super Agent、EDAおよびSDAツール、評価ハーネスを組み合わせた垂直統合型の学習環境によってもたらされます。ケイデンスの原理原則に基づくアルゴリズムと決定論的ソルバーが、エンジニアリング上の目標、制約、グラウンドトゥルースに照らして出力を評価することで、強化学習と再帰的な改善のためのクローズドかつ検証済みのフィードバックループを構築します。

インテリジェントなモデル選択によるドメインインテリジェンス
ケイデンスの学習環境は、相互補完的なAI機能を単一のワークフローに統合します。フロンティアモデルおよびオープンウェイトモデルは、幅広い言語、推論、マルチモーダル機能を提供し、Maestro AI Model Portfolioは、複雑なチップおよびシステム設計に必要なドメイン専門知識を提供します。
上位レベルの目標が与えられると、Cadence AI Super Agentは設計意図を解釈し、タスクを分解して、Maestroポートフォリオとその他の最先端のフロンティアモデルおよびオープンウェイトモデルを連携させ、ケイデンスのEDAおよびSDAツールを活用します。この統合ソリューションは、仕様を解釈し、設計コンテンツを生成し、結果を解析してトレードオフを評価するとともに、エンジニアリング要件、コスト、セキュリティに基づいて意思決定を支援します。
NVIDIA Nemotronなどのモデルを含むMaestroポートフォリオは、顧客独自のデータ、設計、ワークフローを使用して、さらに事後学習を行うことができます。また、EDAおよびSDAツールの呼び出しとLLMの呼び出しのバランスを取ることで、実行効率を維持しながらトークン使用量を大幅に削減します。
AI Super Agent、Maestro AI Model Portfolio、EDAツールを含むケイデンスの包括的なエージェンティック環境は、データプライバシー、セキュリティ、導入に関する要件を満たすため、ケイデンスのセキュアなクラウドプラットフォーム、セキュアなパブリッククラウド、または顧客が管理するオンプレミス環境で実行できます。また、ケイデンスとNVIDIAは、NVIDIA OpenShell Reference Architectureとの統合を通じて、エージェントのセキュリティについても共同で取り組んでいます。

提供時期
最初のMaestroモデルは、2026年第4四半期より、一部早期アクセス顧客向けに提供される予定です。

※本プレスリリースは、2026年10月26日に米国で発表されたプレスリリースを日本語に翻訳したものです。内容および解釈については、英語版が正式なものとされます。
ケイデンスについて
ケイデンスはAI分野とデジタルツインのマーケットリーダーであり、シリコンからシステムまでのエンジニアリング設計においてイノベーションを加速させる演算ソフトウェアのアプリケーションのパイオニアです。ケイデンスのIntelligent System Design戦略に基づくケイデンスの設計ソリューションは、ハイパースケールコンピューティング、モバイル通信、自動車、航空宇宙、産業、ライフサイエンス、ロボティクスなど、幅広い市場に対応するチップから電気機械システムまで、世界をリードする半導体およびシステム企業が次世代製品を構築するために不可欠なものです。2025年、ケイデンスはFortune誌により、「世界で最も働きがいのある企業100社」の一つに選出されました。ケイデンスのソリューションは無限の可能性を提供します。ケイデンスに関する詳細についてはcadence.comをご参照ください。

この件に関する問い合わせ先
フィールド・マーケティング部
TEL: 045-475-2311 FAX: 045-475-2218
E-mail: japan_pr@cadence.com

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