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戦後文化振り返る「横浜クロニクル」発刊-横浜信金が創立90周年で

横浜信用金庫が発刊した「横浜クロニクル」

横浜信用金庫が発刊した「横浜クロニクル」

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 横浜信用金庫(横浜市中区尾上町2)は、今年(2013年)に創立90周年を迎えたことを記念し、横浜の文化・暮らしの歴史を振り返る冊子「横浜クロニクル」を発刊した。身近な暮らしや映画・音楽などのサブカルチャーに登場する横浜を紹介する特集など、多角的に横浜の歴史を振り返る内容となっている。

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 「横浜クロニクル」は96ページ。同信金が年に2回発行する地域情報誌『横浜ルネサンス』の第21号として編集された。

 コンセプトは「歴史的な視点で、まざまな角度から横浜をとらえる」。 大きく誌面が割かれているのは「映画に残された街の記憶」(横浜映画研究家・山岸丈二さん)、「歌と本に刻まれた横浜」(横浜信用金庫総合企画部・中島久さん)の2つ。終戦の1945年以降、横浜を舞台に撮影された映画や、「横浜」をモチーフにした音楽を年代別に整理した労作となっている。

 このほか、「ハマの暮らしの年代記」というサブタイトル通り、作家・山崎洋子さんによる市内の農業の現状を伝えるルポや「ブルースと横浜」をテーマにしたミュージシャン・中村裕介さんへのインタビュー、営々と工事が進む大ターミナル「横浜駅」のこれからを展望する記事などを掲載している。

 企画と特集「歌と本に刻まれた横浜」で執筆を担当した同信金の中島さんは「創立90周年という記念の年に、一味違った視点でこの町を振り返る内容を考えた。年表の作成やチェックなどに苦労したが、その分、資料的価値の高い内容になっていると思う」と話している。

 同信金は地域貢献・マーケティングの一環として「横浜ジェリービーンズ倶楽部」事業を展開している。「ジェリービーンズ」は、同信金が2003年に公募し、2004年に決めた「都市・横浜」の愛称だ。愛称の由来は「1粒もおいしいけど、集めてみると虹みたいにステキな街:横浜」。地域の価値を高めるために幅広くマーケティングを実践する組織で、横浜観光プロモーションフォーラム認定事業にもなっている。

 地域情報誌「ルネサンス」発行も、この「横浜ジェリービーンズ倶楽部」の一環で、創立80周年記念事業の一環として、2002年に創刊された。「生活者の視点で横浜をとらえる」ことをコンセプトとした小冊子となっている。

 「横浜クロニクル」は1万2000部を発行し、同信金営業店舗61カ所で無料で入手できる。

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