家族の絆をテーマにドキュメント映画特別上映-シネマ・ベティ

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 労働組合「自治労横浜」関連協議会と黄金町プロジェクトは、「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町、TEL 045-243-9800)で11月24日より、重度のてんかんと知的障害を持つ横浜市泉区在住の西村奈緒さんを追ったドキュメント映画2作品の特別上映「家族っていいな in 横浜シネマ・ベティ」を行う。

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 上映するのは、家族や仲間との絆をテーマに西村奈緒さんの8歳から成人までを記録した毎日映画コンクール記録文化映画賞受賞作品「奈緒ちゃん」(1995年)と、奈緒さんが32歳を迎えるまで撮影開始から25年間の記録をまとめた「ありがとう~奈緒ちゃん自立への25年~」(2006年)。劇中では、奈緒さんの母・信子さんが地域作業所「ぴぐれっと」を自ら起ち上げ、奈緒さんは家を出てグループホームで自立するなど奈緒さんを中心に家族を取り巻く環境と、それぞれが成長・変化していく様子を日常の風景から映し出す。

 監督は、ささやかな日常から現代社会の現状を表現した「ヒューマンドキュメンタリー」を中心に作品を発表する伊勢真一さん。作品は、伊勢監督の姪にあたる奈緒さんとその家族に「病気があっても元気な奈緒ちゃんの姿を撮影して、家族のアルバムのようなものを創ってブレゼントしたい」という思いから撮影を開始したもの。伊勢監督は「奈緒ちゃんは『しあわせ』のオーラのようなものをたっぷり振りまいてくれ、こうして素敵な映画を創らせてくれた。『不幸』と思い込むことよりも、『幸せ』に気づくことが大切なのだと奈緒ちゃんは私に教えてくれた。撮影を通して『ヨカッタサガシ』ができた」と自身のホームページで語っている。

 上映は、各作品週替わりで10時から。初日となる11月24日には、伊勢監督と奈緒さんの母・信子さんが舞台挨拶を行う。料金は一般=1,200円。大学・高校・中学生・シニア=1,000円。12月7日まで。

 12月8日からは同施設で、伊勢さんプロデュースの「花の夢~ある中国残留婦人~」を上映する。作品は、18歳で「お国のために尽くしたい」と満州に渡り、戦後の混乱の中、帰国できずに35年間「中国残留婦人」として生きた栗原貞子さんのドキュメンタリー。監督は東志津さん、語りは女優の余貴美子さん。

シネマ・ジャック&ベティいせフィルム(伊勢真一HP)黄金町「ジャック&ベティ」で松田優作さん19回忌特別上映(ヨコハマ経済新聞)

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