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横浜市大の学生ベンチャーと高島屋がコラボ 「備蓄食ってこんなに美味しいフェア」

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 企業の備蓄食品を活用した「備蓄食ってこんなに美味しいフェア」が横浜高島屋(横浜市西区南幸1)で開催されている。

備蓄食を使用して醸造した発泡酒

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 フェアに協力するのは横浜市立大学の学生ベンチャー企業「Stock Base (ストックベース)」。災害用備蓄食は一定の期間を迎えると更新が必要となるため、廃棄を余儀なくされるケースもある。ストックベースは、企業が廃棄していた非常食に着目し、期限間近の非常食を福祉施設などとつなげるネットワークを構築した。

 フェアでは、アルファ米を利用したパンや発泡酒、カンパンを使用したスイーツなどの商品を各メーカーが今回のために用意した約20品を販売。

 パンの生地の約40割に備蓄食のアルファ米を使用しもっちりとした独特のロールパンや、厚めにスライスした魚肉ソーセージとうずら卵を串にさしたフライなど、材料の一部に、企業の使用期限間近の非常食を使用した商品がそろっている。

 備蓄食を使用して醸造した発泡酒の「White Thumb Rice」では、ローストした麦芽と、副原料に「カンパン」を使用し、カンパンの香ばしさも感じるビアスタイル。「Brown Thumb Kanpan」は、「アルファ米」を副原料に用いたドライでキレのある飲みくちが特徴で、ホップを大量に使うことでフレーバーをより強く感じることが出来る「IPA(インディア ペール エール)」に仕上げた。

 ストックベースの関芳美さんは「大量廃棄が問題となっている備蓄食を必要とする場所にマッチングすることで生まれる備蓄食の新たな魅力を知ってもらい、捨てられる前に食として消費するという意識を広げていきたい」と話す。

 会場は地下1階「Foodies' Port2」、9月6日まで。

 StockBase は、横浜市経済局のオープン・イノベーションを推進する取り組み「YOXO(よくぞ)」の支援プログラムなどを活用し、ビジネスモデルの磨き上げや、事業会社との協業に向けた取組を進めてきた。一定期間で更新が必要となる備蓄食品の「出口の多様化」や、「価値向上」を目的に今回の取り組みを実施し、ビジネスモデルのさらなる発展につなげていくという。

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