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KAATでアート展「詩情の森」 28日は無料イベントも

虎をモチーフにした長沢明さんの作品

虎をモチーフにした長沢明さんの作品

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 KAAT神奈川芸術劇場3F中スタジオ(横浜市中区山下町281)で現在、展覧会「詩情の森 ── 語りかたられる空間」美術展シリーズが開催されている。

エントランスホールの藤堂さんの作品

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 同展は、本来パフォーマンスや舞台芸術を行う劇場空間で美術作品を展示する展覧会シリーズ「KAAT EXHIBITION 2017-かたり(語り/騙り)の空間」の第1弾。和紙、墨や岩絵具といった素材により構成された日本画と、石、ガラス、そして金属からなる彫刻を同劇場のスタジオに展示することで、作家たちの枠組みを超えた美術の「森」を表現する。

 参加アーティストは、金子富之さん、田中望さん、長沢明さん、三瀬夏之介さん、角文平さん、藤堂さんの計6組。

 また、会期最終日の5月28日は、彫刻、映像、写真、漆芸からなる作品が同館各所に出現するほか、作家によるギャラリートークやワークショップ、パフォーマンスなど、この日のみ体験できる観覧無料のイベント「オープンシアター2017」を実施する。参加アーティストは、飯川雄大さん、石塚源太さん、小林耕二郎さんほか。

 本展キュレーターの中野仁詞さんは、「あらゆる角度に光をあてられることや、天井から重い制作物を吊り下げられること、床にくぎが打てることなど、劇場が持つ多くの利点を活用し、美術館とは異なった展示や演出を行った。通常は着席して舞台やパフォーマンスを鑑賞する空間だが、本展では観客自らが作品に近づいたり遠ざかったりと距離を変えながら、いろいろな視点で作品を鑑賞してほしい。気軽に美術に触れ、日常では味わえない刺激を受け取ってもらえれば」と話す。

 展覧会「詩情の森 ── 語りかたられる空間」の開館時間は10時~18時(入場は閉館30分前まで)。チケットは一般600円、学生・65歳以上500円、高校生以下無料。5月28日まで。

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