横浜港大さん橋に客船「MSC リリカ」が初入港 船上噴水公園も

スプレーパークから望む横浜港

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 横浜港大さん橋国際客船ターミナルに6月19日、パナマ船籍の客船「MSC リリカ」が初入港した。

2015年に船体を延長する大改造工事を行った「MSC リリカ」

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 運航会社は地中海を中心にイタリアンスタイルのクルーズを展開する、イタリアのナポリに本社を置くMSCクルーズ。MSC リリカは2003年6月に就航。総トン数65,591トン、全長274.90メートル、乗客定員2,679人。ゴッドマザーはイタリアの女優ソフィア・ローレン。

 船内はイタリアの伝統とモダンが融合したエレガントな雰囲気で、2つのメインレストラン、さまざまなテーマに沿った8つのバー&ラウンジ、ザ・ブロードウェイ・シアターなどの施設を備える。同客船は2015年に「ルネサンス・プログラム」と題して、船体を延長する大改造工事を実施。レストランの拡張やキャビンの増設、水しぶきや水大砲で遊ぶことができるスプレーパーク(噴水公園)の新設を経て運航を再開している。

 今回は上海発着のアジアクルーズ(8泊9日)の途中で19日に神戸から横浜港に寄港、翌20日に別府に向けて出港した。

 停泊中の船内では20日、MSC リリカ初入港歓迎セレモニーが開催され、横浜観光親善大使の大谷萌恵さんが花束を贈呈。チロ・ピント船長は「新しい場所に寄港するのは大きな喜び。横浜の文化や自然、食事を楽しんでまた訪れたい」と語った。

 MSCクルーズは現在12の客船を保有するクルーズ会社で、世界の150以上の港に寄港している。今後は2017~2026年の9年間で約1兆円を投資し、新たに11の客船を造船予定。2017年7月には客船「MSC メラビリア」に洋上初のシルク・ドゥ・ソレイユとのデザイン・コラボレーションによるエンターテインメント・ラウンジが誕生する。また、2022年に20万トンクラスのLNG駆動船造船を導入するとしている。

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