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大さん橋で「横浜インターナショナル・オープンデータ・デイ」-アイデアソンやハッカソンも

昨年のオープンデータデイの様子

昨年のオープンデータデイの様子

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 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(通称:大さん橋、横浜市中区海岸通1)CIQプラザなどで2月22日、「オープンデータ」に関するイベント「YOKOHAMA International Open Data Day 2014」が開催される。

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 オープンデータとは、自治体や公共機関のほか、さまざまな組織が持つ情報を、使いやすい形で公開して自由に使えるようにし、データの分析・活用により新たな価値を生み出していこうという動き。日本政府は国の成長戦略の主要な柱の一つと定めている。横浜市は総務省の実験に協力しているほか、市民によるオープンデータを推進するイベントなどが多数行われており、国内では先進的な地域となっている。

 インターナショナル・オープンデータ・デイは、2月22日に世界中で一斉に開催されるオープンデータの普及イベント。世界各国で現時点で100都市以上がエントリーしており、日本では横浜のほか、札幌、東京、千葉、川崎、名古屋、京都、鯖江、会津若松、青森など、33都市で開催される。

 当日はさまざまな参加型イベントが行われる。「オープンデータ×観光×横浜・神奈川アイデアソン『2020東京五輪に向けて』」では、2020年の東京オリンピックを意識しながら考えるワークショップを行う。市民や企業のほかに、横浜市と神奈川県内の市町村の自治体職員などが一緒に、観光に関するさまざまなデータを使ってできるアプリやサービスなどを考える。

 「YOKOHAMA International Open Data Day 総合ハッカソン」では、事前に金沢区や青葉区などで行われているアイデアソンで出て来たアイデアをもとに、子育て・防災・観光分野におけるオープンデータを活用したアプリやWEBサイトなどをその場で開発する。

 「Wikipedia Townワークショップ IN 横浜」は、「書く・調べる・確かめる」作業で、みんなで使えるデータをつくる。横浜市芸術文化振興財団の協力を得て、同財団が管理する横浜能楽堂・横浜美術館・横浜赤レンガ倉庫1号館・大佛次郎記念館の各施設を取材。現場で、写真撮影や施設スタッフによる見学ツアーを行った後に、ウィキペディアに投稿するコンテンツを作成する。

 「AR歴史街歩き」では、スマートフォンやタブレット端末に拡張現実(AR)技術を使ったアプリを登録、横浜マリンタワーから大さん橋まで、浮世絵、絵葉書や昔の風景写真と現在を見比べつつ、散策する。街歩きの後に、大さん橋で5×4メートルの古地図のガリバーマップによるAR体験も予定している。

 また、横浜サイエンスフロンティア高校、聖光学院高等学校、岩崎情報専門学校の生徒たちによるオープンデータ関連プログラムも行われる。インターネットメディア事業のグリーの協力による「ゲームの仕組みを応用したアプリ開発に向けたワークショップ」や、学生によるアプリ開発の事例紹介などが行われる。

 横浜での開催は、横浜インターナショナルオープンデータデイ実行委員会・横浜オープンデータソリューション発展委員会が主催、横浜市や神奈川県のほか、日本マイクロソフト、日本アイ・ビー・エム、エヌ・ティ・ティ・データ、キヤノンITソリューションズ、野村総合研究所、リスト、NTT東日本 神奈川支店、野毛印刷社、横浜コミュニティデザイン・ラボなどが後援する。

 横浜市政策局でオープンデータ推進を担当する長谷川孝理事は「横浜市はオープンデータの利活用を庁内横断の組織をつくり推進している。官民が連携して、地域に役に立つデータの活用ができれば」と話している。

 同実行委員会担当者は「大さん橋の会場は2,400平方メートルの巨大なスペースで、国内最大規模での開催となる。プログラマーなどの技術者らが中心になりICTを使って市民の課題を解決する『Code for Kanagawa』の設立発表も行われる。市民や企業の活動を紹介するブース展示やポスターセッションも行うので、ぜひ参加して欲しい」と参加を呼びかけている。

 イベントへの参加費は無料(AR歴史街歩きのみ保険料100円)。大さん橋でのイベントの開催時間は10時から18時(終了後に懇親会あり)。

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