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横浜の企業がリズム感覚を育む教育プログラム「リズボ」開発-保育園導入目指し

「カホン」と「スズ」を用いて、楽しみながらリズム感を身に付ける

「カホン」と「スズ」を用いて、楽しみながらリズム感を身に付ける

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 横浜市内で保育園の運営や保育士の人材派遣サービスを手がける株式会社「IMAGINE」(横浜市西区みなとみらい2)は、知育玩具(がんぐ)メーカーのエデュテ(神戸市)とリズムを通して子どもたちの感性を育む音楽教育プログラム「リズボ」を共同開発し、11月9日に市内の保育士を招いて制作発表会を行った。

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 「リズボ」は、パーカッション教育者・山崎剛司さんの開発した教育メソッドを元に、エデュテの提供する打楽器「カホン」と「スズ」を用いて演奏できるようにアレンジされた、楽しみながらリズム感を身に付ける学習プログラム。保育の現場に質の高い音楽教育を導入し、将来子どもたちに必要とされるさまざまな能力の基礎を育むことを目的としている。

 義務教育における体育の授業では、2011年より小学校、2012年から中学校で「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」が導入されている。2008年7月に文部科学省が発表した「小学校学習指導要領解説保健体育編」に基づき、小学校低学年では「表現リズム遊び」として、題材になりきったり、リズムに乗って踊ることを学習するが、その前段階である幼稚園や保育園で幼児期にリズム感を養うプログラムは浸透していない。

 「叩く」「叩かない」というシンプルな動作により「集中力」と「待つ」ことを自然に学習できるほか、瞬間的判断力が身につく、会話のセンスと時間の概念が身につく、コミュニケーション能力や協調性が身につくなど、幼少期に打楽器に親しむことでさまざまな基礎能力の成長を促す効果が期待されている。

 株式会社「IMAGINE」の具志堅しょうさんは「保育園をサポートする会社として、これからは人材紹介を起点にコンテンツ・パッケージでの人材供給を行い、保育園にとって更なる有益なサービスを提供していきたい。『預かる保育園』から『預けたい保育園』への転換、差別化の手段のひとつとして、これまでにない教育プログラムの開発が必要であり、その第一弾提案としてリズボを開発した。安心して継続していただけるように、専門家の意見も取り入れている」と話している。

 現在、山崎さんはリズム教育プログラム開発やパーカッション演奏アンサンブルを通じて、子ども、障がい者、高齢者、ひきこもりの若者の社会復帰支援などのコミュニケーションサポートを目指すNPO法人を申請中。来年より横浜を中心に活動を開始する予定。

 「リズボ」導入についての問い合わせは「IMAGINE横浜」(TEL 045-309-5252)まで。

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