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そごう美術館で「知られざるミュシャ展」-日本初公開作品も

アルフォンス・ミュシャ《ジョブ》1896年 リトグラフ チマル・コレクション

アルフォンス・ミュシャ《ジョブ》1896年 リトグラフ チマル・コレクション

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 そごう横浜店・6階の「そごう美術館」(横浜市西区高島2)で、画家アルフォンス・ミュシャの展覧会「知られざるミュシャ展 -故国モラヴィアと栄光のパリ-」が開催されている。

初公開の油彩作品「エリシュカ」(1932年)

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 アルフォンス・ミュシャは、19世紀末を代表するチェコ・モラヴィア出身の画家(1860年~1939年)。1894年に舞台女優サラ・ベルナール主演の「ジスモンダ」のポスターを手掛けたことで脚光を浴び、アール・ヌーボー様式の巨匠として人気を博した。サラ・ベルナールの舞台ポスターをはじめ、さまざまな商業広告や雑誌、パリ万国博覧会(1900年)で国や企業のパビリオン内部装飾、新生チェコの切手や貨幣のデザインといった公共の仕事に携わるなど、最晩年まで精力的に活動していた。

 同展では、「故国モラヴィアと栄光のパリ」と題して、チェコの医学博士ズデニェク・チマルが祖父母の代より収集したチマル・コレクションを中心に、油彩、水彩、素描、カラーリトグラフによるポスター、装飾パネル、挿絵など日本初公開作品34点を含む約160点を紹介する。

 作品は、「ジョブ」(1896年、リトグラフ/ポスター)、「ヒヤシンス姫」(1911年、リトグラフ/冊子挿絵)、「ジェレ・フレール香水店のシルヴァニス・エッセンス」(1899年、リトグラフ/ポスター)、「パリ万国博覧会公式晩餐会招待状」(1900年、リトグラフ/招待状)、「スラヴィア銀行」(1907年、リトグラフ/ポスター)、初公開となる「エリシュカ」(1932年、油彩、キャンバス/絵画)など。会期中は学芸員によるギャラリートークを毎週土曜に実施する。

 また、関連イベントとして、クラシック・ヨコハマ2013「ミュージアムコンサート」(11月3日)、フラワーデザイナー藤田晃子さんのワークショップ「『ミュシャ』カラーのオータムリース~秋のリース状壁掛け~」(11月14日)を同館展示室内特設会場で行う。

 そごう美術館の担当者は「19世紀末のパリで華々しい活躍を見せたチェコの画家アルフォンス・ミュシャ。芸術を通じて祖国に貢献したいと考えていたミュシャは、1910年に故郷チェコに戻ってからは、愛国心や民族愛にあふれた作品を制作している。故国モラヴィアとパリで花開いたミュシャ芸術をお楽しみいただければ」と話している。

 開館時間は10時~20時(入館は閉館30分前まで)。入館料(当日)は大人1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料。12月1日まで。

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