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関内で湘南在住の元プロボクサーが「焼き絵」展-シェアオフィス「cosmos」

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 一級建築士事務所「秋山立花(あきやまたちばな)」が運営するシェアオフィス「cosmos」(横浜市中区相生町3)で5月18・19日、「アーチ 展vol.001」 が開催されている。

「cosmos」を主宰する秋山さんと焼き絵作家のRockyさん

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 木とコーヒーの香りがする空間で、天然木の板を「電熱ペン」で焼き、その点描で表現する「焼き絵」の作家・Rocky(本名:前田すぐる)さんによる柔らかで優しいタッチの絵とアートを巡る会話が楽しめる。同オフィスとしては、事務所を一般に公開し、アーティストと人をつなぐ初の企画。

 「cosmos」は、関内桜通り沿いのビル3階にある約100平方メートルのシェアオフィス。2012年1月21日にオープンした。現在、運営者の秋山怜史さんの事務所を含む6団体が入居している。古い雑居ビルの2部屋をつなげ、天然木や漆喰(しっくい)を使ってリノベーションした空間だ。

 「アーチ展」は、同オフィスのラウンジで、アーティストと来場者のコミュニケーションの機会をつくることを目的に企画された。第1回目となる今回は、秋山さんが異業種交流会で知り合った藤沢市在住の焼き絵作家・Rockyさんの作品4点を紹介している。

 Rockyさんは、木材に電熱ペンで絵を描く「ウッドバーニング(焼き絵)」という技法で作品をつくるアーティスト。元・プロボクサーで、整体師やカフェマスターの経験もあり、現在は「ヤクザ役」専門の俳優プロダクションに属して役者もこなす異色の経歴の持ち主だ。

 表現活動としてのウッドバーニングに出会ったのは約3年前。水彩・油絵など、さまざまな表現手段を試してきたが「生き物である木の色と焼き色の濃淡だけで表現する」奥深さにのめり込んだ。

 今回の展示は、友人の家具作家から入手したトチ・ブナの板材に焼き色をつけた作品。Rockyさんは「捨てられるはずだった端材が、焼き色で絵を描くことによって新しい価値をもった作品としてよみがえる。それが醍醐味です」と魅力を語る。

 「cosmos」を主催する秋山さんは「アーティストと、その作品を見る方々が、対話をしてコミュニケーションできる『アーチ展』は、2~3カ月ごとに定期開催していく予定」と話している。

 開催時間は18日12時~16時、18時~20時、19日10時~17時。入場料は無料。

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