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日本ナポリタン学会が洋食レストラン「タマガワ」を認定店舗に

日本ナポリタン学会認定式の様子(左から、日本ナポリタン学会の田中健介会長、タマガワ店主の小澤栄太郎さん、フェリス女学院大学の三代ひとみさんと堀本テル子さん)

日本ナポリタン学会認定式の様子(左から、日本ナポリタン学会の田中健介会長、タマガワ店主の小澤栄太郎さん、フェリス女学院大学の三代ひとみさんと堀本テル子さん)

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 福富町の老舗洋食レストラン「タマガワ」(横浜市中区福富町仲通1、TEL 045-261-3770)が8月3日、日本ナポリタン学会による認定店舗に認定された。

レストラン「タマガワ」のナポリタン

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 日本ナポリタン学会は、ナポリタン愛好家により2009年9月7日に設立された市民団体。横浜発祥といわれるスパゲティ「ナポリタン」による町おこしを目指している。

 レストラン「タマガワ」のナポリタンは、トマトケチャップとデミグラスソースによる秘伝のソースをしっかりいため、具材にセロリを使っているのが特徴。2.2ミリの極太麺を使い、価格は760円。スパゲティナポリタンの発祥とされるホテルニューグランド初代総料理長サリー・ワイルさんの元で修行したタマガワ初代の味を引き継いでいる。

 認定式では、日本ナポリタン学会の田中健介会長から同店3代目の店主・小澤栄太郎さんに認定証が手渡され、小澤さんは「タマガワの創業は戦後すぐと聞いている。今までまじめに仕事をしてきたことが評価されて大変光栄。皆さんに紹介してもらい、ナポリタンはオムハヤシに続く人気メニューになりました」と喜びを語った。レストラン「タマガワ」は、中区で3号店目、横浜で6号店目の日本ナポリタン学会認定店に。

 当日は、日本ナポリタン学会の新メンバーに加わったフェリス女学院大学の学食環境向上委員会(FLC)の三代ひとみさん(3年)と堀本テル子さん(3年)の2人も参加し、三代さんは、「学食環境向上委員会では『学食』を通した食の啓発活動をしていますが、フェリスの学食にはまだナポリタンがありません。横浜発祥ナポリタンの魅力を広めるために、ナポリタンを取り入れた学食の実現に向けてプロモーションできれば」と抱負を語った。

 日本ナポリタン学会の田中会長は、「タマガワのナポリタンは、とにかくよくいためていておいしい。食べた瞬間にケチャップの香ばしさと甘みが口の中に広がり、洋食屋さんならではの秘伝のソースがいきている。認定店としてふさわしい逸品なので、ぜひ多くの方に食べてほしい」と話している。

 タマガワの営業時間は、ランチ=11時30分~14時45分、ディナー=17時~21時。日曜定休。

 スパゲティナポリタンは、中区にあるホテルニューグランド発祥の洋食メニューのひとつで、第二次世界大戦後、2代目総料理長の入江茂忠が、連合軍に接収されていたころ、軍用食として出されていたスパゲティとトマトケチャップをあえてつくった料理にヒントを得てオリジナルソースによって考案し、「ナポリタン」と命名した。

 日本ナポリタン学会は、横浜開港150周年を機に、横浜発祥といわれるスパゲティ「ナポリタン」を横浜の価値として広めていこうと、横浜の地域SNS「ハマっち!」に参加していたメンバーらの呼びかけにより集まったナポリタン愛好家により設立された市民団体。

 ナポリタンをテーマにした各種イベントの開催など、横浜を拠点にさまざまな活動を行っている。同学会は今年4月にイタリア南部ナポリに出向き、横浜発・ナポリタンの味をナポリっ子やナポリ市長に届け、食を通した文化交流を図っている。

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