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横浜市中央図書館で「サイエンスカフェ」-宇宙と環境テーマに講演

ゲストとして登場するJAXA研究開発本部未踏技術研究センターの小口美津夫さん

ゲストとして登場するJAXA研究開発本部未踏技術研究センターの小口美津夫さん

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 横浜市中央図書館(横浜市西区老松町1)で11月26日、宇宙開発と環境をテーマとした「第5回横浜市中央図書館サイエンスカフェ」が行われる。

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 同館は、最先端の研究者や専門家と市民を結ぶ知的な情報共有の場として、今年度これまで4回の「サイエンスカフェ」を実施。地球温暖化や再生可能エネルギーなどをテーマに、講演と意見交換の場を設けてきた。5回目の今回は、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を経て、宇宙開発と環境をテーマに開催する。

 ゲストは、JAXA研究開発本部未踏技術研究センター特任担当役の小口美津夫さん。小口さんは宇宙で水や空気をリサイクルする技術研究を担当し、水や空気の再生装置やゴミを水に変えるハイプロシステム(有機廃棄物処理システム)の開発に成功。現在は宇宙用水再生装置の開発を行うほか、宇宙教育にも力を入れている。

 現在、宇宙ステーションでの生活に必要な食料や酸素、水は地球から運んでいるが、将来多くの人が宇宙で長く生活するためには、廃棄物を再生再利用する技術の開発が不可欠となる。講演では、宇宙開発の成果が環境問題の解決や新しいビジネスに繋がるといった話が展開される予定。また、映像と簡単な実験による、真空と無重力などの特殊な宇宙環境の紹介なども。

 横浜市中央図書館調査資料課の荘田祥子さんは「今回のサイエンスカフェでは、JAXAの小口先生をゲストに迎えて、参加者の皆様と座談会のような雰囲気で進めていく予定です。宇宙における最先端のリサイクル技術をやさしい言葉で解説いただくほか、質疑応答や簡単な実験なども通して、難しいイメージのあるサイエンスの意外な面白さも感じてもらえれば」と話す。

 時間は14時~16時(13時30分開場)。参加無料、定員は40人で先着順。申し込みは横浜市中央図書館(TEL 045-262-7336)まで、またはメール、中央図書館3階カウンターでも受け付ける。

 また、横浜市中央図書館では、企画展示「拡がる宇宙の可能性」も実施中。横浜市出身の宇宙飛行士・古川聡さんが国際宇宙ステーション(ISS)から今月帰還する予定であることから、1階展示コーナーにおいてISSや宇宙実験などに関するパネルや関連図書を展示する。11月28日まで。

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