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MMモデル住宅で、ベルギーと日本のアーティストが合同パフォーマンス

前回の横浜公演 ハイネ・アヴダル&篠崎由紀子「Field Works-office」より(写真:桧原勇太)

前回の横浜公演 ハイネ・アヴダル&篠崎由紀子「Field Works-office」より(写真:桧原勇太)

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 みなとみらい地区の一戸建てモデル住宅を舞台に10月28日より、ベルギーと日本のアーティストによるインスタレーション・パフォーマンス「Borrowed Landscape-Yokohama(横浜借景)」が行われる。

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 同公演は、国内外の都市空間でダンスプロジェクトを推進している横浜拠点の「Offsite Dance Project」と、世界各国の非演劇空間でパフォーマンスを展開するベルギー拠点の「deepblue(ディープブルー)」による国際共同制作プロジェクト。

 タイトルの「借景(しゃっけい)」は、庭外の風景を景観として利用する伝統的な造園技法を意味するが、同プロジェクトでは、身の回りにある環境や風景を「借景」とするサイトスペシフィックなパフォーマンスを披露する。主催はNPO法人Offsite Dance Project、Borrowed Landscape Japan(BLJ)。ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム、OPEN YOKOHAMA 2011参加事業として行われる。

 今回の舞台は、6人家族を想定して建てられた横浜の住宅メーカー「ハウゼ」のモデル住宅。同建物の1階と2階、約268平方メートルに存在しているもの全てを作品の一部として取り組む即興的なパフォーマンスで、フィクションとノンフィクションの境界を往来する時間と空間を演出する。観客は各回15人。一軒のモデル住宅に45分間滞在する。

 参加作家は、コンセプト・演出・出演=ハイネ・アヴダル、篠崎由紀子(deepblue)。テキスト=岡田利規(チェルフィッチュ)、音響デザイン=ファブリス・モワネ、アドバイザー=山田うん。振付・出演=小浜正寛(ボクデス)、神村恵、社本多加、川口隆夫、長内裕美。

 同公演は、現実をわずかに拡張しながら、身体のあり方や参加する人々のものの見方に疑問を投げかける新たな体験の共有を目指し、横浜公演を皮切りにベルギー、ノルウェーを巡回する。

 NPO法人Offsite Dance Projectの岡崎松恵さんは「skypeやメールなどを通して意見交換しながら作品を作り上げていくプロセスを経て、現地リハーサルを行い、本番を迎えます。建物や家具、暮らしのスタイル、そこに展示されているさまざまな要素に、身体や音、言葉などを重ね合わせることで、都市の風景と人との関係を問い直す試みです。観客ひとりひとりの知覚や想像力で、さまざまな見方ができるパフォーマンス体験になると思います」と話す。

 会場は、住宅展示場「横浜ホームコレクション」内、「ハウゼ」モデルホーム。上演時間は16時30分~/17時30分~/18時30分~。各回定員15人。チケット(前売券・当日券)は1,500円。予約・詳細はホームページで。公演は11月1日まで。

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