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新港ピアにクリエイターの未来都市「新・港村」が出現-トリエンナーレと連携

会場の外には太陽光パネルと緑のカーテン、西原尚さんの展示作品が設置されている

会場の外には太陽光パネルと緑のカーテン、西原尚さんの展示作品が設置されている

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 新港ふ頭にある展示場「新港ピア」(横浜市中区新港2)に 8月6日、現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2011」の特別連携プログラム「新・港村~小さな未来都市」(BankART Life III)がオープンした。

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 「新・港村」は、国内外のアーティスト、建築家、団体、企業など約150チームが「村民」として出展し、主に展示会の廃材や不要家具を利用して「家」や「仕事場」をつくる集合スタジオ。「横浜トリエンナーレ 2008」の開催会場として建設された4,400平方メートルの巨大な空間に、建物が2階レベルの回廊で結ばれている街、小さな建物が密集している街、劇場やギャラリーなどの公共的な施設がある街、海を望む住宅街の4つの異なる表情の街が連続して構成される。

 建物の既存の空調や照明はなるべく使用せず、太陽光発電と新充電システムにより約50キロワットの発電設備で電力をまかなう。このほかゴーヤの緑のカーテンを育てたり、楽しみながら行う人力発電などで、電力使用量85パーセントオフを目指す。

 6日には、ふ頭の先端のミニフロートで開村式が行われ、主催のBankART1929代表の池田修さん、横浜市副市長の小松崎隆さんに加え、同日から「新・港村ギャラリー」で始まった写真展「八戸レビュウ」を記念して、青森県八戸市の小林眞市長らも挨拶。夜には「八戸レビュウ」をはじめ、「西原尚展」「村田真展」などのオープニングパーティや、能楽師の梅若猶彦さんによる舞囃子「邯鄲」が行われた。

 池田修さんは「この場所を使うならば、このプランしかないと震災前から企画してきましたが、震災を受けて、アーティストに何ができるかと考えてきました。太陽光パネルなどに当初より予算を割くことになりましたが、すべてセルフビルドだからこそ実現した企画だと思います」と話している。

 会期中はさまざまな展示やパフォーマンスのほか、郵便局や飲食店、ブティック、散髪屋、放送局などが営業。村民が利用できるデザインセンターや工房も設置する。12日には、環境問題やまちづくり、建築などさまざまな講座が受講できる「スーパースクール」の開校式が行われる。

 開館時間は11時30分~19時(金曜は21時)までで、会期は11月6日まで。休館日は8月と9月の木曜日及び10月13日、27日。チケットは中学生以下=無料、高校生当日=200円、大学生当日=250円、一般当日=300円。会期中は何度でも入場でき、ヨコハマトリエンナーレ2011と黄金町バザール2011との特別連携セット券も購入できる。

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