水にチップで世界の子どもを救う「TAP PROJECT」-横浜の8店舗も参加

TAP TOKYOの募金で作られた井戸と子どもたち ©日本ユニセフ協会/2009/satomi matsui

TAP TOKYOの募金で作られた井戸と子どもたち ©日本ユニセフ協会/2009/satomi matsui

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 世界中の子どもたちが「清潔で安全な水」を使えるよう支援するプロジェクト「TAP PROJECT」が3月22日の「世界水の日」にスタートする。

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 TAP PROJECTは、2007年にニューヨークではじまった募金活動で、飲食店で出される無料の「水」や「お茶」に100円以上のチップを支払うことで、衛生環境の悪い世界の子どもたちなどを支援するプロジェクト。国内では、昨年、東京と周辺エリアで「TAP TOKYO」として3日間実施。ウェブサイトのクリック募金などとあわせて約1,300万円を集め、アフリカ南東部の島国「マダガスカル」の小学校で、給水設備やトイレの設置、衛生習慣の普及活動などに活用されている。TAPは英語で「蛇口」という意味。

 今年は実施エリアを東京周辺、名古屋、関西の3地域に拡大し、期間も1週間に延長して実施する。主催は、日本ユニセフ協会と hakuhodo+design project、博報堂の有志メンバー。

 横浜ベイサイドエリアでは、横浜マリンタワー(横浜市中区山下町15)内の飲食店「THE BUND」「mizumachi bar」「THE TOWER RESTAURANT YOKOHAMA」のほか、「四五六菜館本館」(中区山下町190)、「状元樓」(中区山下町191)、「えの木てい」(中区山手町 89)、「Cafe
Madu横浜赤レンガ倉庫店」(中区新港1)、「テニナス横浜ワールドポーターズ」(中区新港2)の計8店舗が参加する。飲食店での募金活動は3月28日まで。

 また、同プロジェクトでは、訪問者が、ウォーターベルによる曲づくりや演奏を楽しめ、オリジナルの楽曲をアップロードできるウェブサイトを設置。アップロードされた曲へのアクセス数に応じて、募金されるシステムを用意する。また、押尾コータローさんや東儀秀樹さんなどの賛同アーティストによるダウンロード限定アルバム「Water Works」を発売。1ダウンロード900円のうち100円が募金として、マダガスカル支援プロジェクトに寄付される。

 TAP PROJECTの広報担当者は「昨年の日本のTAP PROJECTには1,305万9,210円の募金が寄せられました。そのお金で、マダガスカルの小学校16校に手押しポンプ式の井戸 14基、トイレ64基が設置され、生徒数5,706人、教師144人の支援につながりました。衛生習慣の普及活動も推進されています」と話す。

 横浜では、昨年7月から8月にかけて横浜青年会議所、横浜市水道局と日本ユニセフ協会が「TAP YOKOHAMA」を開催。約300の飲食店舗が参加し、430万円以上の寄付金が集まった。

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