「黄金町バザール2009」が開幕-試聴室その2は1周年記念ライブ

シンガポールの作家ドナ・オンさんの作品

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 京浜急行日ノ出町駅から黄金町駅間の高架下スタジオや、近隣の店舗、店舗を改装したアトリエなど、黄金町エリア全体を使ったアートイベント「黄金町バザール2009」が9月1日、開幕した。

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 「黄金町バザール」は、黄金町、初音町、日ノ出町エリアで、住民、警察、行政、企業、大学らが連携し、街の再生を図るまちづくりとアートのイベント。会期中の土日を中心にイベント、展示、まちあるきツアーなどをおこなう。

 昨年の「黄金町バザール2008」閉幕後に、活動の母体としてNPO「黄金町エリアマネジメントセンター」(横浜市中区日ノ出町2、TEL 045-261-5467)が設立され、地域の施設をアトリエやスタジオ、店舗として貸し出している。現在は地域の12施設で、33のアーティスト、建築家、演劇団体、小説家、店舗などが活動している。

 スタジオで創作活動をしている19組のクリエイターによるオープンスタジオやワークショップのほか、フランスと日本の7人のアーティストが滞在制作、発表し合う「横浜市・リヨン市交流プログラム」、横浜美術館との連携プログラム「横浜美術館 with バザール」、シンガポール、マレーシア、日本の作家が滞在制作する「黄金町・アジア交流プログラム」などの滞在制作に国内外のアーティストが10人参加している。

 昨年の黄金町バザールから入居しているカフェ&ライブスペース「試聴室その2」では、開店1周年を記念し「黄金町Music&Arts Fes.vol.1」と題し、6日から12日までの夜の1週間、毎日ライブを行う。出演はインプロやジャンルを超えた活動をしているアーティストの面々で、鬼怒無月さん、内橋和久さん、大島輝之さん、勝井祐二さん、サム・ベネットさん、石橋英子さん、山本精一さん、宇波拓さん、ヤンプ・コルトさんほか。

 試聴室その2の店長の永山浩司さんは「今年は入居して2年目になり、まちの取り組みを試される頃だと思います。黄金町の取り組みを知ってもらうために、この場所でカフェをやっている者としては音楽を通して、バザールに来たら何かやっているということを打ち出したい。毎日、何かで賑わいたい」と話す。

 開催期間は9月1日から9月27日まで。京浜急行の日ノ出町駅~黄金町駅間の高架下スタジオや近隣の店舗などが会場。観覧無料(イベントや公演は一部有料)。

 横浜では9月4日から3日間、国内外の都市から創造都市の担い手や研究者が集まる「横浜クリエイティブシティ国際会議2009」が開催される。開催にあわせて、国内外のNPOの活動を紹介する「集まれ!アートイニシアティブpart2」、横浜都心部のアーティストの制作現場を公開する「関内外OPEN!」や、「ストリートワイズ・オペラ」、「マザーポート・アート・フェスティバル2009」、「ヨコハマ創造界隈ArtWeeks ~この秋 芸術まち歩き」、「日仏都市文化対話会議」、「文化庁 文化芸術創造都市ネットワーク会議」などさまざまな催しがおこなわれる。

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